カリブーと私
鍵谷 理文
まえがき
10月1日(日曜日)
中秋の名月も見送り、いよいよ本格的に秋が近づいてきた。
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、というように、秋は何かを始めるための口実に使われやすい。
そんな私もその一人である。
最近は仕事も忙しく、かつての両腕から溢れんばかりの創作意欲も、どこかへ行ってしまったようである。
忙殺される私の中にかつてはあった「このままでいいのだろうか」という考えすらも、日々の仕事の中で掠れていくばかりだった。
そんな私の休日の過ごし方は、愛車のCT125ハンターカブに乗って、郊外の公園や施設、スーパー銭湯へ行くことである。
今日もシアトル発のコーヒーショップでこの執筆をしている。
申請に必要な書類を書き、散髪の予定時刻まで何もしない時間というのをひどく持て余しているので、ひとつエッセイのようなものを書いてみようと思い立ったわけなのだ。
長く続くかは分からない、もしかしたらこれっきりになるのかもしれない。
しかし、自身の創作へのリハビリの一環として、これを遺したい。
これは私とカリブーちゃんの日記である。
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