わたしは白熊亜弥奈やねん。どうぞよろしくしたってな~(←これは、わたしの転校初日の心の中での最初の大阪弁やで)
ヤッキムン
沖縄
わたしは白熊亜弥奈。
今、中学2年生。
沖縄県那覇市の中学生。
もう数カ月で2年生もおわり。
学校では「あやなっち」と呼ばれている。
わたしのクラスは2年3組。
3組の学級委員をしている。
「知念先生、なかなか来ないさ」
その日の授業も、ぜんぶ終わって、あとはホームルームだけなのに、担任の知念先生、まだ教室に来ない。
「職員室に行ってくるね」
わたしは、自分の席のイスから立って、教室を出て、職員室に向かって、廊下を歩いた。
ガラガラガラ~
職員室のドアを開けたら、知念先生は、自分の机のところで座っている。
職員室に入って、先生のところに近づいて
「先生!」
って呼んでみた。
先生は、わたしに気づいて
「あ、あやなっち!もうちょっとしたら、教室に行くさ!みんなに、待ってるように言っといて」
って、わたしに言う。
わたしは
「はいっ!わかりました。みんなに言っときます」
って答えて、職員室を出た。
廊下を歩いて、3組の教室に戻った。
前のドアから教室に入って
「先生、もうすぐ来るらしいから、それまで待っててね」
って、みんなに報告した。
それから、わたしは、自分の席に戻って、イスに座った。
みんな、友達と、適当にしゃべったりしている。
近くの席の志伊良さんは、わたしのこと好きみたい。
いつも、わたしのことを優しく見つめてくれてる。
今も、職員室に行って、先生からの伝言を聞いて、それをみんなに伝えに戻ってきた、わたしのことを優しい目で、見てくれてるのを感じる。
ちょっと離れた席から。
「学級委員も大変だけど、あやなっち、いつも、ちゃんと、やってくれてるさ」
って思ってくれてるみたい。
わたしは
「まあ、それも学級委員の役目だから、しょうがないさ。てか、そういうことしか、ふだん特にやってないけども...」
みたいな感じで思っていた。
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