第9話 現在も調整中。対手からの挑戦状
こちら「最終戦争」の現場では、現在も、調整が続いております。
自己出版業に何と参入を果たした小説家氏の業務が、このところ幾分多忙になっているためであります。
そんな米河清治氏に、森川一郎氏より挑戦状が送られました。
森川一郎氏の談
今どきは、金銭面においてまったく初期投資なしで書籍を作成できるシステムが出来上がっておるようですな。すごい世の中になったものです。
米河君に、ここは一言、申し上げたい。
あなたは若い頃からビジネス関連の自己啓発本も少なからず読まれてきたようであるが、最初の頃は、こんなものを読んでもそれが実現できれば世話などないわと思われていたと伺っておる。
しかしながら、貴君の人生はその本を読んで終わりではなかったのです。
そんなことは当たり前だろうがと言われればそれまでであろうが、あえて指摘致しておきます。
それが証拠に、今50歳を超えた貴君にとって、例えば、若い頃にふとしたきっかけで書店で手に取って読んだナポレオン・ヒル氏の本の内容にしても、こうした仕事をしていく上での血肉となっておるのではないですか。
貴君は私から見ても、それこそいつぞやの司法試験改革の頃に時折受験雑誌などに出ていたという「若くて優秀」という言葉になじむ人物である。
司法試験に若くして合格できたという意味ではないが、世の中全体から見れば、そのような人たちとさほど変わらないと言っても過言ではない。
貴君自身が「司法試験崩れの落ちこぼれ」と言われるかもしれんが、そんなものは実に、ぜいたくなことこの上ないレベルにおける自称落ちこぼれに過ぎん。
ある意味君は、法律家にならなくてよかった人物の一人ではないかな。
しかし、私の存命中に今貴君が利用しているシステムが世にあれば、私も相当量の表現群を世に出せたであろう。
すごい時代になったものである。
何、貴君の表現物はこちらですべて把握して読んでおりますからな。
再開に向けて、こちらも準備に怠りはありません。
では、貴君の更なる健闘を祈る。
無論こちらも、しっかり受けて立つから、そのおつもりでどうぞ。
2023年10月17日
森川一郎
・・・ ・・・ ・・・・・・・
https://kakuyomu.jp/works/16816927861110029880/episodes/16817330665388125105
↑ 第392話 老紳士の挑戦状を受けた青年へ
こちらも併せてお読みくださいませ。
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