第6話 子ども部屋の個室が与えられるには 2

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 それでは、森川さんの御持論に対ししかるべき愚見を述べさせていただきます。

 まず、家制度や大家族に対する郷愁や未練、それに基づいた思考というものは、この21世紀に入ってなお、色濃く残っております。それが、少子高齢化のブレーキになるどころか、アクセルを踏ませている一因ではないかと、そのように私は考えております。

 私の縁談実力粉砕というのは、ある意味、そのような兆候に対するアンチテーゼとしてのあだ花と申しましょうか。まあ、それはひとまず置いておきますと言いながら申し上げるのも難ですが、そのような傾向に乗っかって物を言ってくる者らを撃滅するためには、私は悪魔とでも手を結びます。その家制度の上位概念にある天皇制、これは左翼的な表現ですが、そちらとでも、あるいは自由主義者と呼ばれる左系の思想とも、どちらもね。ええ。


 この点に関しまして、インドにおけるカースト制を御想起いただきたい。

 これは数千年にわたってインド亜大陸の地にはびこってきた「差別」ですね。こういうといささか語弊がありますが、インド政府が現憲法でカースト制度を禁止している以上、それは差別であり、悪習と定義されていることは間違いない。よってその立場より簡単に私見を述べます。

 日本のいわゆる部落差別とか、今も問題とされている近隣諸国人に対するいわゆるヘイト云々、それ以上に、明治政府が中央集権政府を構築するべくその下部構造として根付かせた、江戸時代までの主として武家において適用されていた家制度などに比べれば、このカースト制度なる「差別」は、言うなら、年季が入っているものでありますから、そりゃあ、根絶には時間もかかりましょうし、少々の外圧やそこらでどうにでもなるようなものではないのは明らかではないでしょうか。


 翻ってわが日本における保守系の主たる潮流は、家族や家制度といったものに対する郷愁や未練のようなものがベースとなっていることは明らかです。

 しかしながらこの傾向は、これから先の日本の下部構造として下支えし得るものとはなり得ませんね。

 恵まれてお勉強もしっかりできて一流大学に入って更なるお勉強と、それでは足らぬと中途半端なそこらのメッチェン、要は女学生のせいぜい中の下から上あたりをひっかけるために、自分はしっかりお勉強して、親孝行で家族思いな人ですよと言えるツールに過ぎんのだ、あんなものは。

 尊属殺人罪違憲判決が出たときに合憲判決を書いた最高裁判所の大馬鹿判事のような盆暗保守くずれなんか、まさにその手合いの成れの果てと言えましょう。その阿呆は後にプロ野球のコミッショナーになって、生意気やりまくって最後は12球団オーナーに総スカン食ったらしいが、ざまあ見やがれ盆暗野郎、ですよ。

 あ、罵倒が想定外に激しくなってきましたので、三流部隊長の訓示並の寝言道徳を白昼堂々と裁判所の意見でほざけるようなボケナスの話は、まあこの辺で。


 さて、そういう盆暗どもの好きなのは、群れさせる、群れることです。

 まさに、昭和のアホどもの悪癖ですな。

 盆暗保守のアホどもの催眠で、個人主義をまあまあなあなあでうやむやにできていたのが、今や無理になったってわけ。もう、無理ですな。

 だからこそ、子どもたちの自立を図るには、群れさせるなどしても無駄。

 テメェで生きて行けるような方向に導くには、大家族的な発想はもはや正と破で言うなら「破」になっている情勢下、それが「正」になってはいかんのですよ。

 無論、学校教育などを通してそのような集団生活を遅らせるという手法はあってもいいが、普段の生活が「破」のままずるずると行くようなことがあってはならんのですよ。ま、あの児童指導員さんのようにそんなこともわからなくなってずるずるとやっているような職員は、上司たるものが早めに軌道修正させねばならん。

 児童の側からすれば、そんな職員の話など、聞く価値も必要もないわ。


 また愚痴になってしまいました。答えているようで答えていない弁になりましたが、ひとまずこれだけ述べておきます。

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