あたしは白熊亜矢奈です。

ヤッキムン

サークル

キャンパスを歩いていたら

「今からマンドリンの演奏会やるので、聞きにきませんか?」

って、声をかけられた。


科目登録に行こうかなって思ってたとこだった。

科目登録は、またあとにしようって思って

「はいっ!いいですよ」

って答えて、その女子の先輩について行った。


音楽系サークルの入っている音楽長屋に入って行った。

廊下の両側の部室では、いろんな音楽系サークルの練習をしていて、めっちゃにぎやか。いろんな楽器の演奏、聞こえてくる。


しばらく、先輩のあとから

ズ~~ッ

と長い音楽長屋の廊下を歩いていく。

どんどんどんどん、先輩について歩いていった。


そして、いちばん奥、つきあたりまで行ったら、マンドリンのサークルの部屋に行きついた。


先輩のあとから部屋に入った。


正面には、イスに座って、先輩方、楽器を持って待機してる。


あたしの入って来たのを見て、先輩方、みんな笑っていた。優しい目で、あたしの入って来るのを見てくれてる。


部屋のうしろでは、あたしと同じような新入生らしき子、十何人かは座って、演奏を待ってる感じだった。

「ここに座って、待っててね。まもなく演奏会、始まります」

って先輩に言われた。

「はいっ!」

って答えて、席についた。あたしも、まわりの新入生たちといっしょに、演奏会を待った。


あたしといっしょに来た先輩も、先輩方の間に入っていき、置いてあったマンドリンを手に持って、座った。


そして、演奏会、始まった。

めっちゃきれいな音色。

マンドリン独特の、きれいな響く音。


2弦いっしょに弾いて音を出している。


大きさも何種類かあって、高い音、低い音、いろいれ、混ざりあってて美しい。

ギターもからんでいる。


演奏会おわった。


先輩は

「どうでしたか?マンドリンのサークルに入りたい人は、この用紙に記入してください」

って言っている。

あたしは、先輩のところに行って

「めっちゃきれいな音色でした。サークル、入ります~」

って言って、用紙に記入した。

「ありがとうございます~」

って先輩に言われた。

あたしといっしょに、その場で入ってる子も何人かいた。


「はいっ!これ、今日からあなたのマンドリン」

って言いながら、先輩は、あたしにマンドリンを渡してくれた。

あたしは、そのマンドリンを受け取った。可愛らしい、まるっこい形。

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