最終話 吹きすさぶ太陽風
27.デートに野次馬は迷惑だ
風を、空を、成層圏を超えて飛ぶ。
鋼鉄を束ね合わせ、組み上げたような
戯画化された機械仕掛けの戦神像、全身を白銀に輝かせた
脚部から大きく長く、
地球生命の生存限界、事実上の最終絶対防衛ラインとなるロシュ限界の先、赤い
宇宙環境へ適応した
「
「はい。地球重力に
地球に
大きく開いた両腕から、交差する
次の瞬間、
赤い星空に
「どうして、こんな……っ!」
意味のないことを、と言いかけて、
地球の危機とか、有機生命体の絶滅とか、先に殺されたとか、殺さなければ殺されるとか、すべて理屈だ。生命なら生命を捕食する。殺すことも殺されることも、ただの現象だ。
「
素直に、
「この怪物……こいつらだって、生きてるんだよね。そういう生物、ってだけでさ。ほら、共生とか、ウィズなんとか、みたいに」
「可能です」
サーガンディオンの
「現在、他の星系に
「……視野が、広いよね」
「集結している
「ありがとう、
「そんなわけには、いかないからさ! やっぱりいろいろ、最後までつき合わせる! サーガンディオン、おまえもだ!」
「おっしゃるまでもありません。それでこその一心同体……神の
サーガンディオンが再び
********************
地球から飛んだ軌跡は三つ、一つはサーガンディオンから見れば
「この際、
竜の右眼、波紋が脈打つ
「
その
「俺と、戦場支配で張り合う気か……? 上等だ、
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