第四話 荒野の向こう側
20.わたくしの失態です
上昇していく白い軌道が、まっすぐから東に、青空を曲がる。それは
飛翔していった
音までスローモーションのように、ゆっくりと神経を
市街に出現した二十体以上の
「……っ!」
逃げ
校門の近くにも、
校庭の、災害対応で
わずかに早く、校門の近くから
声が出せなかった。
「申しわけありません、神さま。わたくしの失態です」
「え……?」
今度は、思わず開いた目に、長い黒髪の
「
「状況の急変に、対応が遅れました。いかに
「
「はい。わたくしも彼女の本質を、感知できていませんでした……彼女は、未知の存在です」
「参りましょう」
意識が
浮遊感が拡大し、知覚が多層化する。
物理限界を超越した質量が発生し、
全天周囲の背面が空の青を、正面が市街の
水面に、
「このまま突っ込む!
「
左右の
サーガンディオンの
「そこから、離れろぉぉぉッ!」
校舎に取りついている
この一体は、明らかに
校舎の中は、避難してきた人が大勢いて、ボランティアで活動していた教師や生徒たちもいた。
「……っ」
サーガンディオンが右腕を、
小球が
「次だ!」
校門を越えて、その先の市街へ
市街を破壊していた
「な……?」
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