6.神さまが許しませんよ
「
「おはようございます、
普通に
「ああ、うん……やっぱり知ってるんだ、この人」
「そりゃ知ってるでしょ。うちの高校の……多分、全員」
「えっ? な、なんでっ?」
「
「どんだけ
「天上天下、至高の神さまです。わたくしとしましては、不本意ながら、許容最低限まで
「……それで同じ高校に入るんだから、
他の降車客に遅れて、三人で改札を出る。目に映った街並みの、そこかしこに、日常とは違う災害のような
昨日の今日だ。学校まで歩いても、始業時間にはまだ余裕があることも手伝って、
少し期待しながら、視線をめぐらせる。果たして、
「お、おはよう!
「おはよう、
「なんか、ウチの生徒いっぱい集まってるし、隠れライバルがいたらマウントしておこうと思って!
「おはよう、
「おはようございます、
「おっはよー!
「おはよう、ゆ、
「いーよいーよ、あたしは信じてたよー。
「……うっかり死亡フラグ放置して、ホント、申しわけないです」
「今日のお昼、イチゴミルクの気分かなー。
「あたしフルーツミックス!」
「コーヒー。乳飲料でも、コーヒー飲料でもないやつ」
「御用意します、はい」
うなだれる
それから
「なんでしょうか」
「んー、
「いいなあ、
「え、なに?
「
「
突然のキラーパスに、
「おー! いーね、それ!
「いっ? いいいいいいや、お、俺は……」
「
「すごい!
「
「
「
入り乱れるダイレクトリターンに、後方からのフレンドリーファイヤも加わった。
「神さまには、わたくしがいます。なにやら
「最後の神さまも、もしかして俺のことですかっ? 好き勝手言いながら責任の
「あはは!
「え?
「……まあ、
「がんばれ、
会話の流れを大ごとにした張本人たちが、そろって引き
「これはいけません。未成年なら、家族設定がもっとも身近だと思ったのですが、すぐに妻の設定へ改変します」
「そんなお
「ですが神さま。そういう御趣味も
「
大声で情けない弁解を並べる
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