2.抵抗

私の家は突如現れたゴブリン達に奪われた。

今から取り返しに行く。


###


「玄関にはあまりいないね」

「うん。」


玄関に続く廊下にはほとんど敵がいなかった。

もう全員中に入って行ったのだろうか。


「まずは狭い所から。」


玄関に一番近い物置になっている部屋に入る。


「ギャ?」

斬首!


ドアを開けたら目の前にいたゴブリンを倒す。


「ちょっと多いかな」


大体20匹ぐらいだろうか。

物陰から出てくるゴブリンもいる。


「襲われる前に倒すよ。」

「はい!」


半分ぐらいは状況が理解できてないうちに倒されたと思う。

そしてやっと動き出した個体は棍棒を振り上げたりまた物陰に隠れたりした。


なるべく首を狙って狩っていく。


「ひゃ!」

「矢?」


なんと弓矢を使ってくるやつも行くのか。

どこだ出てこい。


「あそこだ!」


高い障害物を利用してジャンプしながら撃っていた。

幸い当たりはしないが。


返り討ちされないようにわざと登って上から切る。


###


「この部屋は終わりかな。」


二階にある私の部屋と寝室を制圧した。


「まだクローゼットがあるよ」


おっと扉を開けた瞬間服が動いたのかと思ったらゴブリンが隠れていた。

意外と知能が高いことにびっくり。


「最後はリビングだね」


一階に降りていく。

上に上がる前に風呂場とトイレは片付けたから残りはリビングとその隣のキッチンだけになった。


「ドア、オープン!」

(しっ、声が大きいよ。)

(あ、ごめん)


もう遅い。

残念ながら初手の奇襲は失敗してしまったが相当な確率でゴブリンの喉を切ることができるようになってきていた。


だがそれでもなかなか減らないような数。

一体何匹がひしめいているのか分からない。


更にこの数になると棍棒以外に弓や剣を使うものもいる。

弓は見当違いの方向に行くことが多いから助かるが。


リビングにいるゴブリンが半分ぐらいになっただろうか。

ふと繋がっているキッチンの方に目をやると、


「炎が!」


最奥にいるゴブリンが火球を飛ばそうとしているところだった。


(流石に火はダメ!家が燃える!)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る