「大原則」を作ると設定はシンプルになる

特にファンタジー作品に使える考え方だと思います。


ファンタジー世界には現実世界には無い法則が存在することになります。


現実世界であっても、自然界の法則というのは至ってシンプルなものです。もちろんさまざまな条件がつくほどそれはややこしくなっていきますが、あくまでもそれは根本的な法則の応用です。


例えば、回復魔術の設定を考えるとします。


「回復魔術とは、反応を早送りすることで生体の自然に持つ治癒能力を高めて急速に治すものである」

これを大原則としましょう。


状況により、これを応用していきます。

例えば、回復魔術の適応範囲外はどんな怪我なのか。「自然に持つ治癒能力を高める」だけなので、組織が壊死している場合この魔術は効かないことになるでしょう。


また、回復魔術の制約も決まってきます。

生体反応を早送りするということは、やり過ぎると老化・劣化が始まっていくことになります。つまり、莫大な魔力を一気に注ぎ込む過剰な回復魔術はむしろダメージになる、というような応用もできるわけですね。


しかし、執筆するときに覚えておかねばならないことは、「回復魔術とは、反応を早送りすることで生体の自然に持つ治癒能力を高めて急速に治すものである」という大原則のみです。


それだけ頭に入れておけば、あとは状況に応じて考えることができるというのが大原則の便利なところです。

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