間隔が 近くて遠い

間隔が 近くて遠い また触れず

稲穂に隠され

畦道あぜみち 歩く



________________


妙な不安を感じるんだ。

手はしっかりと繋いでいるのに。

何に不安なのか

まるで分からない。


君は私を見て

嬉しそうに笑うのに。


一歳差。

来年には、私は卒業していなくなる。

覚悟して、想いを伝えたはずなのに。


君の言葉は少なくて。


(君はどう思っているの?)

その感情も、上手く紡げなくて。


見慣れたあぜ道を歩く。

じゃりじゃり。

砂を噛むように。

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