プリティス。〜君は奇跡のエルフ〜

猫野 尻尾

第1話:光のエルフ。

【第31回電撃大賞 電撃小説大賞 応募作品】


この物語は僕たちの住む世界とは異なる別に存在する世界での話。


人間の住む地に一人のエルフの少女がやってきた。


「お母さんの書いてくれた地図によるとこのあたりかな?・・・」


空の上から、地上を見下ろしたプリティスはこれから訪ねる家のことを

考えるとワクワクした。


彼女の名前は「プリティス・デ・アンブローズ」

プリティスは魔法学校を卒業したばかりのエルフ。

彼女はミルウィーズというエルフの里の出身。


年齢は人間の基準で言うと17歳。

髪は薄い金髪のロングをひっつめ三つ編みにしていた。

身長は157センチくらい。

可愛い度合いで言えば中の上・・・または上の中・・・控えめに見て・・・。

つまりは可愛いということだ・・・。


そして遠いエルフの里からはるばる、この地を訪ねてやってきた。

その距離は約2000キロ・・・北海道から九州くらいまでの距離を

プリティスは乗り物にも乗らず空を飛び地上を歩いてやってきた。


彼女が探しているのは母親から聞いた森の中の洋館。


プリティスがわざわざ人間の地にやって来たわけは子供の頃、将来を

誓い合った人が この森のどこかに住んでいたからだった。


プリティス、もう17歳、エルフの世界では立派な適齢期。


彼女は幼い頃、母親と一緒にこの森に住んでいたことがあって

その時に部屋を借りしていた洋館に、プリティスが好意を寄せた男の子がいて

幼少の頃とは言え、お互い惹かれあった仲だった。

大きくなったら 結婚しようねって誓い合った。


その前になぜプリティスの母親が昔、人間の地に来ていたことがあるのか・・・

についてだが・・・。

そもそもプリティスの住むエルフの里ミルウィーズは女性しか存在していなくて、

エルフも人間も山羊も男性はひとりもいない。

プリティスたちエルフは普通のエルフと違いは基本女の子しか生まれない

種族なのだ。


だから適齢期になると子孫を残すために他の地に異性を求めて旅に出る。


それが昔から、その里の習わしになっていた。

だからプリティスの母親もお婿さんを見つけるためにこの地にやってきて、

そこで愛し合った人間の男性と結ばれてプリティスが生まれたと言うわけ。


だからプリティスはハーフエルフなのだ。


プリティスは生まれて、物心つくまで人間と一緒に暮らした。

その後プリティスの父親が彼女が幼い時、この地で亡くなったことを機に、

プリティスの教育のためもあって、彼女と母親は自分たちの里へ帰った。

その後母親は再婚しなかっため、今は母親と二人暮しだった。


だからプリティスは魔法学校を卒業したら、将来を誓い合った人のもとへ

会いに行こうと決めていた。


つづく。

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