アルル

今日は3人でアルルに行ってみた。

アルルの闘技場で座って、景色をながめてた。


そしたら、遠くから


「「「こんにちは~」」」

って言う声、聞こえてきた。


ん?なんだ?


3人は日本語だ~って思って、声のほうを見てみた。


「「「こんにちは~」」」

って、うちらに言ってるのは、フランス人ぽい、おねえさんたち。


うちは日本人で、マーリアちゃんとイレーヌちゃんは日本人のハーフだから、まあ3人とも、なんとなく日本人にも見えるかも。


「「「こんにちは~」」」

って、うちらに言って、笑顔で手をふってくれてる。


だから、うちらも


「「「こんにちは~」」」

って言って、おねえさんたちに手をふった。


おねえさんたちは、それから、みんなでフランス語で話をしてるみたい。

普通に、自分たちの会話をしてる風だ。



うちらは、おねえさんたちのところに行ってみた。


マーリアちゃんとイレーヌちゃんは、普通にフランス語を話せるから、おねえさんたちに


「「ボンジュール」」

って、ふたりで言って、おねえさんたちとフランス語で会話してる。


そして


「やっぱり、日本人って、わかったみたいで

『こんにちは~』

って言ってくれたんだって...」

って、マーリアちゃんとイレーヌちゃんは、うちに教えてくれた。


「そっか...」

うちは、おねえさんたちに


「メルシーボークー」

って、お礼を言った。

うちも、簡単なフランス語は話せる。



おねえさんたちはアルルの美術学校の学生さんたちみたい。

絵を描きに来てて、たしかに、みんなスケッチブックを広げて、風景画を描いてる。


うわっ!めっちゃうまいっ!


って思って


「トレビア~ン!」

って言ってしまった、うち。


「「「メルシー」」」

って、笑顔で返してくれた。



おねえさんたち、うちらを絵に描きたいって言うから、うちらは、おねえさんたちの絵のモデルになった。


闘技場をバックにして、うちら3人で、たたずんだり、踊ったり、抱きあってみたりした。


おねえさんたちは、うちら3人を絵に描いてくれてる。


フランスの美術学校のおねえさんたちだけあって、絵めっちゃ上手。


でも、おねえさんたち、日本のアニメ大好きって言ってる。


好きなアニメを聞いたら、みんな、いろんなアニメ知ってる。


おねえさんたちの絵も、日本のアニメっぽい。


印象派の頃から、日本の文化は、フランスにも、めっちゃ影響してるみたいだな~。


日本のマンガやアニメは、アートだよって、おねえさんたち言ってる。


そのうち、ぜったい、フランスにも、マンガやアニメの専門美術館ほしいなーっとも言ってる。


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