粉瘤
生きている
とからだに垢が出る
汗をかいて
皮膚が死んで
ぼろぼろと黒い塊になって
垢が出る
ふとしたきっかけで
あるいはきっかけもなしに
粉瘤ができる
嚢の中に
垢がたまりつづけ
日に日に大きくなり
いつか破裂する
黄ばみ
どろどろとした
臭い垢のかたまりを
垂れ流して
自分では
どうしようもない
生きていることの
無力さが
醜悪な
色と形と臭いになって
爆発する
しつづける
潰れるまで
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます