詩集:勿食

オキシ流星

小説

小説はひとのこころをかく

だれかとだれかのこころを

あるものと擬制みなして

あるこころと

ないこころと

をかく

虚構にのせて

ものをかたる


しかし

つかれると

ひとのこころにかまう

のにつかれると

一人のこころすら

もてあます

から

ひたむきに

一人のこころだけ

をかきたくなる


それが

かたちはともかくとして

うそいつわりがない

ならば

それが

詩であってほしい

とわたしのこころは

ねがっている

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