抹元:「ウメちゃんがベギさんファンなの知ってるけど、なんであんなの欲しがるの?」



帰り道、割と真面目に質問された。

なんでって...そういやなんでかなあ...?


あたしにとって、ベギさんは憧れの人だった。

音楽も、演技も、小説も...実は小説の内容は殆ど理解できなかったけど、なんとなく...面白くて凄いって思った。

そしてめっちゃカッコ良い。


「天才」って言葉は、あの人のためにあるんだって思った。

バカなあたしでも、少しずつでいいからベギさんに近付きたいって、そういう気持ちで生きられた。

頑張れた。


遠い遠い存在で、とても比べられはしないんだけど...それが、永遠に届かない遠い世界へ逝ってしまった。


だから、欲しい。

ベギさんの遺したモノは、できるだけ集めたい。


ってこれ、思ったまんまをマッツンに話せるかな?

長いしなあ。

それこそ、デンガクでマッツンにぶち込んで差し上げたいよ。

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