幻想日記
小林飛翔(Al)
第1話 序章 超能力と矛盾
僕は、とんび。
飯田橋といえば、新宿だ。
そこに八千代産婦人科医院という病院がある。
僕はそこで生まれた。
幼い頃、そして今でも生まれてはじめて見た母の顔を覚えている。
今は遠く離れているけど、たまに電話で話す。
実は、僕はちょっとした超能力をもっている。ものを浮かせることができるのだ。
神山アキナは言った。
「じゃあさ、お前は、昔よく靖国通りを行きかう車両浮かしていたというけど本当に?
だってさ、そんなことしたらとんび、お前めだっちゃうじゃん」
「だから、じん、さ。話がでかくなっているよ。真夜中に駐車場の誰も乗っていない車、浮かしていたの。
そんな、マグニートじゃないんだしさ。」
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