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  • 928号室の患者への応援コメント

    初めまして。
    この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。

    作品の方を拝読致しました。
    叙述トリックが売りの作品ということで。構成や内容は過不足なく、綺麗に仕上がっていたかと思います。冒頭5、6行で対物性愛をもつ患者なのではと推察しましたが、本当はもう少し複雑な事情があったという締め方でしたね。なにはともあれ、オチの隠し方には努力が窺えました。1600字の内容としては、上出来だというのが個人的な感想です。

    気になった点は特にないですが、強いて挙げるなら、「彼」が「ぬいぐるみ」であることを巧妙に隠すことが重要だと思います。あとは主人公の言動や心理を狂気的に表現するなど。前者については、作中での「彼」のモノっぽさを減らしてみるなどですね。個人差はあるでしょうが、私のように序盤でだいたいのオチがわかる読者も一定数いるでしょうし。そうなれば、読了後の面白さは半減してしまうでしょう。ですので、「あたかも主人公は人間と接している」という風に描写することを意識してみてください。

    後者は、主人公の異常性の話になります。作中では看護師に対して、「彼」への配慮を至極当然なことのように訴えているのが異常とも読み取れますが、予想の範疇を越えていないのも確かです。作者様の意図するところではないのかもしれませんが、短編ということも相まって主人公がひどく希薄な存在に見えます。そのために台詞の中身が薄く、オチまで話を続かせるための舞台装置という印象が強いのです。改善案としては愛情を示すことが無難かと。たとえば「彼」に自分の病院食を食べさせようとしたり、看護師に罵倒だけでなく手を上げたりするなど。そうすれば異常性(愛情)を表現すると同時に、「彼」の正体を誤魔化すことにもつながります。よろしければ、ご一考ください。

    以上になります。
    創作活動のヒントにつながったのなら幸いです。