記録:2 発見
大きな施設に潜入中、少し古めなボイスレコーダーを発見。
以後、音声記録をつけることにする。
録音が中断されました。
録音が再開されました。
今日はいつも通りの一日だった。
奴も近くにはいないみたいだ。
しかし、備蓄が少しずつ減ってきているのは確かだ。どうにかして補充しなければ。
さっきこのレコーダー内の音声を再生した。
どうやらこのレコーダーのある施設には物資が潤沢にあるようだ。
明日もう一度潜入しようと思う。
今度は少し人数を増やさなければ。
出発は2日後だ。
録音が中断されました。
録音が再開されました。
妹と喧嘩した。
原因は僕のミス。
今は村の人総出でそのミスの後始末をしている。
そのうちに明日の準備をしておこう。
人も集めておかなければ。
明日、帰ってこれたら妹に謝ろう。
備蓄はもうそろそろ切れる。必ず成功させなければ。
やらかした。
レコーダー内の音声はこうも言っていたじゃないか。
「奴が来た。」って。
物資があることに興奮しすぎていた。
連れてきた人の中に生存者はいない。
僕ももうそろそろ見つかるだろう。
...どうか、村の人々が無事でありますように。
妹よ、不出来な兄で済まない。
生者に勇気を、死者に誇りを。
録音が終了されました。
.....再生を終了します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます