ヤンデレの彼女がしきりに私を誘惑する
@shumikatsu8364
第1話
私が高校1年生の時。
私には運命的な出会いが始まった。
宝石のような紫色の瞳と、腰まで降りてきた青黒い髪。そして、まるで人形のように小さくて細い体と、芸能人も顔負けするほどの美しい美貌。
彼女の周辺では、ほのかなシャンプーの香りが全身を包み込み、外見はやや猫を連想させた。彼女からは大人っぽい雰囲気が漂っていた。
そう。私はその日、彼女を初めて見たその瞬間、そんな彼女に一目惚れしてしまったのだ。
あの日以来、私は学校で、あのとき見た美しい彼女のことを知るために、私の後ろに座っている、私の親友である伊藤和馬に、彼女の外見と特徴について簡単に説明しながら、彼女のことを聞いた。
まず、伊藤和馬について簡単に紹介すると、和馬は中学時代からの友人である。3年連続で同じクラスに割り当てられ、よく会っていたら自然に親しくなった。性格はそれなりに私とよく合う方。 彼は私より少し成績が高い方で、少し無愛想である。 人々の話をよく聞いてあげるのが彼の最大の長所だ。誰でも和馬に相談すると、彼はいつも落ち着いて聞いてくれて、彼に相談に来た人たちが望むような答えをよく選んで言ってくれた。それで、何か悩みが生じれば、和馬に相談に来る人も少なくない。最近はそのうわさを聞いて、他のクラスから相談に来る生徒もいるほどだった。無論、彼の顔は言うまでもない。そんなことも、顔が出来ているからこそ、できるものだ。
そんな和馬が、私の質問を聞いて目を大きく開けた。和馬は全く予想外の質問でも聞いたかのような表情をした。
「まさか、小林に惚れたのか。」
と和馬が少し驚いた声で、私に聞いた。
私は、そんな和馬の驚いた顔を見ながら、ただ興味があるだけだと言ってごまかした。思わず声が少し震えていた。
和馬は、私の言葉を聞いて、なんだそういうことかと言い、彼女について説明し始めた。和馬によると、彼女の名前は「小林美月」という名前で、クラスは1年4組だそうだ。
小林は、かなり成績が優秀で、美しい美貌と落ち着いた性格、かなりユーモア感覚もあるという理由で、彼女はうちの学校で人気が高いということだった。
噂によると、ホワイトデーには、彼女の机とロッカーはチョコレートでいっぱになるんだそうだ。
カズマは話ながら、そんな彼女にも、まだ彼氏がいないことを私に教えてくれた。今は、学業のため交際していないのか、それともただ彼氏を作りたくないのか、あるいは他に何か問題があったのか、そこまではよく分からないと和馬は話した。話を終えた彼を見て、やはり、相談をたくさん受けるカズマだから、そういう情報もどこかで聞いたに違いないと私は思った。
私は、彼女について説明してくれた和馬に対し、お礼を言った。和馬は、自分に感謝の気持ちを伝える私に、それでもあまり大きな夢は持たないほうがいいぞと私に忠告するように言った。たぶん、私が彼女に告白して振られることを心配して、そう言ったのだろう。もし、私が彼女に振られたら、彼女に振られたと泣き叫ぶ私の後始末は、和馬がしなければならないから。
私は、1時間目の授業が終わるやいなや、「小林美月」という子を見るために、素早く和馬が言った4組に向かった。
***
私は1年4組のすぐ前に到着した。
4組に到着した私は、ドアの隙間から右目だけそっと出して、クラスの中を見回した。
周りではそんな私を変な目で見たが、特にどうでも良かった。 私は、彼女を見たあの日から、彼女以外のものは目に入らなかったからだ。
クラスの中を見回すと、クラスの真ん中の少し後ろの席に、その時見た彼女が見えた。 小林はクラスの中でも美しさを誇っていた。彼女の居るところが特別に輝いて見えた。これが一目惚れということか。
小林は友達に囲まれ、会話をしていた。 やはり噂どおり人気が高いようだった。
友達と会話をしている小林は、ドアの後ろから眺める、私の目つきに気づいたらしく、目だけをそっと動いて、私がいるドアの方を見た。 そうすると、小林と目が合った。 彼女は私にそっと微笑んだ。 私はそんな彼女の笑顔に驚いて、顔色を赤くしながら、ドアの後ろに隠れた。
彼女のあまりにも美しい微笑みに、体の心拍数が速くなり、体が熱くなるのを感じた。私はドキドキする心臓を落ち着かせるために、胸に手を置いた。そして先ほど見た彼女の顔を頭の中で思い出してみた。
私に向かって微笑む小林の顔。
彼女は、天から降りてきた天使に違いない。
***
いつの間に学校の日課が終わり、私はいつものように学校から家に帰っていた。家に向かって歩いている私の頭の中は、彼女への思いでいっぱいだった。
私は、どうすれば彼女との接点を作ることができるだろうかと、頭を転がしながら歩いていた。しかし、いくら考えても、その方法がまったく思いつかなかった。
むしろ、私のような平凡な子は相手もしてくれないのではないか、という否定的な考えが頭の中に浮かんだりもした。
しかし、私は首を横に振りながら、再び肯定的に考えることにした。
「いや、まだやってみないとわからない。」
私は、落ち込んでいた自信を取り戻しながら、胸を張って、道に沿って歩いて行った。
そうやって、 道に沿って歩きながら、家まで半分くらいの距離が残った頃、道を歩いていた私の右目に、何かが入ってきた。私はそこに目を移した。
しかし、それを見た私の目は、ますます大きくなっていった。
よく見ると、そこには、小林美月が街灯に背を向けて、茶色と金髪の髪の毛をした、大人のようにみえる男子二人にナンパされていたからだ。私は、驚いた顔であたりを見回した。
周りに人はいたが、何も言えずに、ただ見ていないふりをしているようだった。
どうやら、私が助けなければならないようである。
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