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でもこのパターンだと女性といい感じになるというのは難しい。

と思ったが、その女性が青田に話しかけている。


何を話しているのか聞こえなかったけどひとことふたことではなかった。

まあ悪くない。

結局その女性とはそのあとも何度か会話をしていた。

何の話をしていたか気になった。


二時間ぐらいたったのだろうか、お開きとなった。

あこと数名はカラオケに向かった。

僕と青田は辞退した。


「青田、行きたいんだったら行って来いよ。」

「私は歌えません。」

また言ってる。

あこも誘ってきた。


「青田君おいでよ。青田君の歌聞いてみたいから。」

それでも固辞した。


そのやりとりを見ていたさっきの女性が、

「行きましょ。」と言った。

女性はさっと青田の手を持ち軽く前に引いた。

これは驚いた。

青田はすくっと立ち上がり、戸惑いの表情を見せた。

断り切れず「はい。」と言った。

なんだ、いい感じじゃないか。

思わずあこと目を合わせた。


じゃあよろしくとあこに言って僕はその場を後にした。

なんと青田だけでカラオケに向かったぞ。


どうなるんだろう。

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