ドルヲタサブロー４

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なみちゃんとはちょっと離れたところにいる。

青田は隣の男性と話をしていた。

今日はしっかり背筋が伸びていた。

まあこういう状況だと女性より男性に近づいてしまうものだ。

それは僕がそうだからあまり人のことは言えない。

とはいえ、せっかくのチャンスだ。

何か女性と話すきっかけはないだろうか。

青田にも何か趣味とかあればなあ。

その男性が僕に向かって質問をした。

○○さんはアイドルヲタクなんですか。

なるほど青田は僕の話をしていたのか。

こんどはドルヲタの質問が続いた。

僕じゃなくて青田に焦点を当てたいんだけどなあ。

推しはゆみるんです。

選抜メンバーです。ここは誇らしげに。

彼女とゆみるんは別なんです。

最近は握手会とかなくて話会というのがあります。

公演があって当選すると行けます。

まあ僕は呼ばれた身だから質問されるのはしょうがない。

青田は僕のつれという形だからなかなか焦点が当たらない。

しおみんさんの話もゆみるんの話も青田にはつながらない。

でもひとりの女性が青田さんもドルヲタなんですか？と聞いた。

いや私は違います。と起立して大きな返事をした。

どっと笑いが起きた。

ようやく青田に焦点があたった。