第4話 自由に選ぶから自由曲?
私に出来る楽器は3つだけ
1フルート
2クラリネット(B管)
3グロッケン
自分の楽器が活躍できる曲はもちろん好きだけど、みんなが合奏できる曲ならぶっちゃけどれでも良かったりする。
後は単なる好みかな
今はフルートで頑張ってます。
*
【a whole new world】を久しぶりに吹いていると、初心者頃を思い出し懐かしくなる。
あの時は本当に大変だった。練習してもなかなか思うように音が出なくて、今考えると指使いもいい加減だったと思う。
ホント大変だったけど、それ以上に毎日が楽しかった。
あたらしい発見の連続だった。
吹奏楽が私に新しい世界を見せてくれた。
そんな曲だった。
*
「あなたを合唱部へ転属を命じます」
「えっ、あたし吹部クビになるの!」
「大丈夫。一週間したら復帰できる手はずよ」顧問にはきちんと筋通しているから
「言い方!怖いんだけど」
「ハミングの件だから必要なこと知ってるよね。しっかり教えてもらいなさい」
「・・・うっ、頑張ります」
*
【太陽への讃歌 - 大地の鼓動】では曲の途中にハミングが入る
正直な話、うちの部できちんと出来る人が誰もいなかったのだ。
もちろんエアーズは諦めてはいないけど、今は色んな曲を知りたい。そんな気持ちが大きかった。
*
「はじめまして。1週間という短い期間になりますが、合唱部の練習に加わらせてもらうことになりました。どうぞよろしくお願いします」
私は居並ぶ部員たちに深々と礼をした。
貴重な時間を咲いて教えてもらえるのだ、厳しく指導してもらわないと来た甲斐がない。
「こちらこそよろしく。吹部の部長から話は聞いているからね。ビシビシしごくからね!
なんだろ。一体どういう説明をしたのかわからないけど、妙にやる気のある合唱部部長に何かがヒュンとなる私がいた。ひゅんと
*
「前言撤回させて下さい。もう少しお手柔らかにお願いします」
歌う筋トレやリズム体操? ここって合唱部だよね?
ハミング hu------
aのロングトーン ああああああああ
a e i o u のロングローン あ~ え~ い~ お~ う~
aのスケール あああああああああ
吹部とは違った練習方法 当たり前だ
体が楽器なんだから!
鍛えて 鍛えて お互いが響き歌う
吹奏楽部と違い全体練習がメイン
ごめんなさい 正直舐めてました
ものすごくきついです
でもなんだろう
すごく明るくなる
楽しくなってくる
このままここにいたくなってくるよ
最後に定番の【大地讃頌】を歌う
少し感動で涙が出た
いや泣いてないよ
ぐすん
*
合唱部の練習の後
自宅で吹奏楽の自主練をする
練習は毎日欠かせない
こつこつと
【発音練習】
【音量】
【音程】
【音色】
地道にコツコツ続ける コツコツと
よし
しばらくは2つのコツコツで頑張っていこう
私が合唱部にいるのは後4日のみ。
そして伝えるという使命が待っているのだ
責任重大だ!
だから体調管理もしっかりしなければ。
では明日に備えおやすみなさい
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