深淵竜とカードと召喚者
鋼音 鉄@高校生
第1話原作主人公との邂逅
ー謎ドラゴン視点ー
我は昔、人間だった。違う世界の、になるがな。そして我は転生してからすぐに気づいた。カードで
ん?何で我がその世界に転生した事に気づいたのだって?だって見覚えのあるモンスターが居たんだもん。多分ってだけで確証とかは無いけどな。しかし知識としては知ってはいたけど大昔、我が生まれた時代には異形生物地上に蔓延っていた。
これ本当にどうするか迷ったモノだよ。考えに考え抜いた結果、異形生物を我が創った世界に閉じ込めるというものだった。幸いにも我はその力があった。だがそこから先が苦難の連続だよ。協力してくれる異形生物も居るには居たが、少数だった。
当たり前だろう、自分たち異形生物を今の広大な世界から離すのだ。大多数が反抗するだろう。その反抗をする奴の中には我と同族である深淵竜が居た。元々我ら種族は破壊の為に生まれたと言っても過言ではないからな。
そうして色々な過程があって封印できたのだが、我は力を使い尽くしてしまった為、眠りについている。だが我の眠りは絶対に覚めることはないだろう。何故なら異形生物の親玉が我に呪いを掛けたからだ。
そしてここまで我の話を聞いてもらって思ったことがあるだろう。それって原作崩壊になってね?って。だから我も考えた結果、人間との波長が適合している者だけが召喚される事が出来るという事にしたのだ。
しかし我は眠りについてから思った。アレって欠陥じゃないか?と。全くその通りだった。何やってんだよ!眠りにつく前の私!そんなことを考えていると光もない暗闇の空間がひび割れて光が漏れてきた。はぁ!?
我が驚愕に染まって動けなくなっていると我はそのひび割れに吸い込まれた。吸い込まれた後、周りをよく見れば人間世界だった。文明が発展している事を除けば、だが。久しぶりの世界だなぁと思っていると下で衝撃音がした。
見てみるとそこには原作主人公である浄聖神矢がいた。我が知ってるのと違うところと言えばボロボロである所であろう。てかあれ敗北しかけじゃないか?まぁ、助けてやる義理は……………そういうことか、だったら仕方ないな。助けてやるか。
ー浄聖神矢視点ー
何でこんな事になってるんだ。
俺は技のぶつかり合いで巻き添えになってボロボロに、もちろん俺の異形生物たちもボロボロになっている。その信徒が俺たちにトドメの光線を指示している。俺はそんな事を考えていると俺の目の前にカードが現れた。
異形生物を召喚するカード、なのだがとても禍々しい気配を放っている。俺が使っている光のカードとは真反対のカードだった。それはあの信徒が使っていたカードに似ていた。俺がそのカードが現れて困惑しているとそのカードが声を掛けてきた。
『力が必要か?勝ちたいと思うのなら我の力を貸してやる。拒否っても構わんぞ?貴様が負けるだけだからな』
そのカードは俺にそう問いかけてきた。俺は今このカードによって別れ道に立たされている。闇のカードは使わないというプライドを優先するか、このカードを使って仲間を助けるか。一体どっちを選べば良いんだ!?
俺がそう迷っていると俺の異形生物、いや、仲間の狐は俺に額を預けている。どっちでも俺の好きな方を選べと言っているようだった。…………何を迷ってんだよ。選択肢なんか一つしかないだろ。俺はそう考えながらカードを手に取った。
「召喚!深淵竜フェールニスト!」
俺が叫ぶと魔法陣が現れたのだが、それは通常の異形生物とは比べ物にならないくらいの巨大な魔法陣だった。しかし出てくる前に相手の異形生物が光線を放ってきたが痛くなかった。そして光線にて発生した煙が晴れると其処には巨大なドラゴンが俺を守っていた。
「ふぇ、フェールニスト?」
『全く、頼りない主人殿だな。後は任せて眠ってくれ。其方たちは我が命を賭けてでも守り抜こう』
そうフェールニストに言われて安心したのか俺の身体と意識は倒れ、闇に落ちてしまった。
ーフェールニスト視点ー
こんな満身創痍な主人殿が我の封印を解き、我の適合者とは信じられないな。いや、驚くべきは我との適応力と言ったところか。世界を創ったとはいえ我も異形生物には変わらないからな、適応力が高ければ世界の壁を越えることをできる。それが親玉の呪いであったとしても。
まぁ、信じられないのは我もなんだがな。我が創った法則の効果ヤバすぎでしょ。まぁ、思考に浸るのはこのぐらいにして我が主人殿の敵である此奴等を討ち倒すとするか。しかしこれでは戦いにくいな、少し身体を小さくするとするか。
我はそう考えると我の巨大な身体は縮んでいく。さてさて、それでは貴様らの罰の時間だ。我はそう闇に属する者に宣言すると、我と異形生物が口を開け、光線がぶつかり合った。ふん、弱いな、貴様の力は。その程度なら簡単に潰せる。
我はそう思いながら光線の威力を高めてその異形生物との光線争いに勝ち、光線がぶつかると爆発が起きた。そしてそれによって生じた煙が晴れる前に我はその異形生物にタックルを入れながらしっかりと掴んで一緒に上空へと飛来する。
ある一定の値まで行くと異形生物は暴れ出して俺から離れた。ソイツは態と飛ぼうとせずに落ちていったが途中で飛び出して魔法陣を展開する。その魔法陣は多数へと分裂しだしてから千を超えるほどのビームを撃ちだした。
それを我が華麗に避けまくる。そんなもの何兆年前に存在していた異形生物が繰り出した多重ビームと比べれば容易に避けられる!彼奴は億をも超えるビームを容易く放ち、コントロールしておった!それと比べればお主は月とスッポンじゃ!
そう考えながら我は異形生物に近づき、口からのビームをすぐ側で放った。ソレは先程の物よりも更に膨大で、強力であった。ふん、貴様は輪廻の輪を巡り終わるまで後悔を続けていると良い。そう呟いた後、下へと降りると主人殿の周りには折れた剣と絶望の真っ最中の顔をした主人殿と敵対をしていた人間が居た。
やはり我直々の結界を貼っておいて良かったな。さて、此奴はどうしてくれようか、我は此奴への罰を考えていた所に異形生物対策係、異対係がやってきた。何故かと聞くと人手が無いところに爆発が起きたので向かってみたとのことだった。
まぁ、そこまでは良かったのだが、そこからが問題だった。その異対係は事情聴取をしたいから我が主人殿を連れて行きたいとの事だった。そこで我は大人気ないと思われるかもしれないが結構キレてしまって殺意を垂れ流しにしてしまった。
しかし先輩異対係が我を落ち着かせてくれたので平穏に収めることが出来た。話の結論としては家に帰って、主人殿の意識が戻ってから連絡をすることになった。我は主人殿の記憶を見てから主人殿の家に向かった。
我は主人殿と話し合う事を楽しみとしながらも、闇に属する異形生物を持っている闇異形教というものがある事に警戒をするのだった。
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