第44話 お泊りしますか

午後8時すぎ。


昼食を満足するまで堪能し、部屋へ戻って『仕切り直してもうひと頑張り堪能』し、


「………………………………聡一郎さん、おなか、すきましたね?」


「………………………………トーさん、ではないんですね?」


「…………………………………………そうでしたね。」


「ご満足、頂けましたか?」


「はいっ、とっても!」


これ以上ない程の、笑顔で、答えてくれる、ユーちゃん。


「良ければ、このままお泊りしますか?空きが有ればですけど?」


「はいっ、是非に!」


起き上がってベッドサイドのスマホを手に取り起動して、検索始めるユーちゃん。


相変わらず、今更だけど、目のやり場に困るんですけど。


「……………………取れますね。確定して良いですか?」


「お願いします。一度チェックアウトが必要でしょうから、シャワー浴びてきましょうね?夕食、は外で食べましょうか。」



※※※※※※※※※※



「何でお前がここにいるんだよ!」

「何で貴女がここにいるのよっ!」


「………………………………………………」

「………………………………………………」


チェックアウトカウンターにて、昼過ぎのビュッフェレストランでの遣り取りの再現を。


なんで桜井が、ここに女性連れでいるのか。


「俺たちはこれから晩飯だから、付き合ってもらおうか。念の為に言っておくが、拒否権は無いからな?」


「結良も、それで良いわね。食事しながら、じっくりとお話しましょうね?」


「………………………………わかった。」

「………………………………いいわよ。」


さあ、個室のある居酒屋でも探しますか。

夜は長い。

ガッツリと食べてスタミナ回復させて、もうあとひと頑張りしましょうか?


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