第1話
<$$%&*を本惑星地球に実装します。成功。これより$$%&*のサービスが開始されました。>
「は?」
(思わずこんな声がもれたが仕方がないと思う。だってそうだろうこんな意味の分からない声が唐突に脳に響いてきたら誰だってそうなるだろう。)
現にクラスメイトは落ち着きなくザワザワとしている。
<$%##?++`=|?_>*`??...あ〜ごめんごめん言語の変換を忘れてたよ。じゃあ改めて君たちはこれからゲームに参加してもらうよ。あ、これ強制ね。頑張って生きてね!じゃあゲーム開始ぃ!>
gaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この世のものとは思えない叫び声
否
咆哮が世界中に轟いた。そして学校の外には醜悪な緑色の怪物がいた。ゴブリンのような生命体だ。そして豚に似たの怪物もいる。オークのような生命体だ。オークは二頭でゴブリンはおそらく十五匹はいるだろう。
「グギャギャギャギャギャ」
なにかがあったのか猛抗議をしているように見えるがオークと思わしき生命体は取り合う様子がない。
「ブモ」
そう鳴いたかと思うとその屈強な腕に持つ棍棒でゴブリン達は為す術も無く蹂躙された。一瞬だった。二頭によって十五匹は壊滅した。そこに散らばるのはゴブリンだったなにかだ。頭が割れ脳が地面に無惨にも散らばっているものもいれば腹が裂けて腸が転がっているのもある。
教室は水を打ったように静まり返った。
「なんだよ...これ...」
誰かのその呟きを皮切りに教室はパニックとなった。
「...な...何よ...あれ」
「何だよ!!!あれ!!!」
「あの叫び声は何だったの!!!」
「ゴブリンだ!!!オークだ!!!」
「キャアアアアアアアア!!!!!」
「ファンタジーだ!!!!俺の時代が来たぜぇ!!!!!神様チートをくれ!!!!!」
教室は阿鼻叫喚だった。そんな教室の惨状を俺はどこかもわからないただただ真っ白でどこまでも続く空間に浮かぶディスプレイで見ていた。
「...どこだここ?なんだ?これ...」
何が起こっているのだろう?そう思いながらも俺はそのディスプレイから目が離せなかった。
(なんでこんな事になってるんだ!?どうして!?てかここはどこだ!俺もあいつといっしょにみんなを助けないと!どうやって助ける!?武器は!?クソッわからねぇ!)
「やっほ~戸惑ってるみたいだね!まぁ当然かな?」
(さっき聞こえた声だ。なんかゲームをしてくださいだったか?今はそんな場合じゃないだろ!悠長にしてる間に何人犠牲になると思ってる!)
「せいかーい。実はこれがゲームだから大丈夫なんだよね〜」
(いちいちイラッとくる言い方だ。ん?正解?っ心が読まれているのか!?)
「またまたせいかーい。思ったより冷静にこの状態を分析できているんだね。これは有能な人材かもね?ラッキー!おっとごめんね。ついつい興奮しちゃった。ゴホンッ突然で申し訳ないけど君にはこのゲームの運営側に来てほしいんだよねー」
「は?」
「だ〜か〜ら運営側に来てほしいんだよね。う〜ん冷静に分析できる人だと思ったけどそうでもないのかな?だったら期待はずれだなぁ」
(意味がわからないというより脳が理解を拒む。何故俺が運営に?そもそもゲームとは何だ?俺はそのへんにいるただの男子高生だ。俺よりも親友のほうが向いてるだろ。それに勝手に期待しておいて失望するのはなんだか腹が立つな。)
「あ~
「はぁ!?」
「そうそうそれと君の想像通りボクは地球上の生物の考えてることならわかるよ。心読めるし。」
(やっぱり心が読めるのか。やっぱり神なのか?自分で神って言ってたしこんな超常現象起こせるのはやっぱり神だからだろうか?それにしても威厳のない神だ。ゲームって言ったり発言が軽かったりする。案外大した事無いんじゃないか?)
晶はこのとき混乱と不安そして理不尽に討伐対象にされた怒りで判断力が鈍っていたのだろう。このような世界そのものを変えてしまうような存在に勝てるわけがないのに...
「ふざけんな!いきなりどこかもわかんねぇところに連れてこらて運営をしろだと?舐めるなよ人間を!神だかなんだか知らないけどよぉこんな勝手な真似が許されるわけがねぇだろ!俺は家族とか親友がいるし帰りてぇんだよ!なぁなんとか言って見ろよ!都合が悪いとダンマリか!このクソ野郎!!!さっさと帰らせろよ!神ならそれくらいできるだろ!!!ハッ!帰れねぇってことはお前が神じゃねぇってことだよなぁ!!!神を名乗る自称神様は何もでk「ねぇ」ッッ!?」
雰囲気が突如として変わった今まではどこか無邪気な子どものようで軽薄で神というにはあまりにも威厳のない雰囲気だったが一言で雰囲気180°変わったのだ。晶の思う厳かな雰囲気はなかった。そこにあったのは恐怖だった。圧倒的な暴力の恐怖。逆らうと死ぬ。それは有無を言わせないほど強烈な恐怖。それは晶の心を折るには十分過ぎるほどだった。
「さっきからゴチャゴチャうるさいよ君。ボクは神だ。従え。逆らうことできないよ。例え逆らってもまぁ君が消えるだけだ存在ごと。ボクはまた新しい君に替わる人間を連れてくればいいだけだから。」
(っ殺される。逆らえば殺される。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖怖kkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk)
神は纏っていた雰囲気をまるで何もなかったかのように霧散させた。しかし依然として不機嫌な態度で言った。
「早く決めて。討伐対象なるかここで死ぬか」
「ッやります!討伐対象になります!だ、だからい、命、命だけはは助けてくださいお願いします...」
すると神は不機嫌な雰囲気を消して言った。
「じゃあ確認するよ!君は人類の敵対者で討伐対象でいいね?」
「は、はい。そ、それでお願いします。」
「最初からそうしとけばいいのにw拒否権なんかなかったのにwじゃあ地上に送還するね。しばらくしたらこのゲームのルールと内容を脳にインプットするから。それじゃあいい敵対者ライフを」
直後晶を目を開けることが困難になる程の光が包んだ。
や...やばい...意識が...堕ちる...
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