第6話

もう、雰囲気とかない。


あるわけない。


死にたい。もう俺の明日からの学校はない。どうせバラされる。


後悔処刑だ。この女装クソ兄貴のせいで、


「まさか、弟が好きだなんて思ってなかった」


今日それ何回言うねん!!


「そ、そう・・・やって」


口を押さえて来た!!


「や、や、や、」


「なに、そんなに俺とキスをやりたいの!!まさかそこまで!!」


なんだと!!つか、やめろって、いえねぇ、口を押さえられてるから。


くそ、やったらねぇーと言おうとしたのにこのクソ兄貴を口を押さえて来やがって


「や、や」


「ありがとう、俺もその想いに応えるよ。」


なんのだよ!!つか見てるクラスメイトカメラ持って腹押さえてるんじゃねぇ、助けろよ!!


あー、まさか、俺のファーストキスが兄貴になるなんて、


ずっと馬鹿にして、見下してた兄貴


「そんな兄貴と、キスするなんて、最悪って思ってるだろう」


「そうにきまっ!!ぐはっ!!」


いつのまにか口が解放されたと、思ったらストレートを入れられた。


「はぁー、スッキリして笑った。おーいみんな出て来て!」


そして、クラスメイト達が出て来た。


「はぁー!どう言うことだ!!」


まるで、兄貴はこの状況を知った居るかのように


つか、


「いいえ、取れたぞ。」


「本当だ、おもろすぎ。つか以外と似合ってるんじゃん!俺の女装」


何を言ってるんだ、この上級生達は


そして、兄貴は俺を見て、


「どうだ、馬鹿にして、騙そうとした相手に騙された気分は?」


女装した兄貴はニヤけた顔でそう言っていた。


「うそだ、うそだあーー!!」

俺はただ叫ぶしかなかった。

ーーー

この後悔処刑は兄の頼みによって現場に居た人以外にはばら撒かないのことにした。


そして、弟はすっかり改竄されて、真面目になり兄を慕うようになったと言う。


ただ、その後も弟は兄の女装した姿を悪魔として何回も見るうちに、


「お兄ちゃん、もう一度女装してくれよ!!そしてデートしてくれ」


「マジ勘弁」



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罰ゲームでお兄ちゃん(兄弟)に告白したらokを貰ってしまった。 激 辛 @eaconnn

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