#2【/intruder】
「馬鹿な!!!!あの成れの果てが何処かへ消えてしまっただと!!??そんなはずがあるか!!!!とっとと探せ!!!!」
鼓膜を突き破るほどの怒声で王国は目をこすり起きた。ここは王国の最深部。城の何処かにある会議室。あらゆる能をもつ幹部・大臣が集まり、国王へ議会の報告を行う。これは、今朝の定例会が始まった直後の怒声であった。
「ミーラン、少しは落ち着け。どうせ奴はテリトリーを散歩しているだけだ。つまりは、廃都に近づかなければいいだけだ。それに私たち以外に奴へ対抗できる者はいないはずだ。アリトロモルスの連中はヴァロが関与した場所にはいないはずだ。ヴァロ狂いのあいつらなら荒らすようなことはしないだろう。それなら廃都はなにも変わらない。そうだろう。」
ランドルフに同意と共に称賛の声が上がる。ただ、ミーランは少しの不安を抱えていた。ランドルフの意見には100%賛成できる説得力と根拠があった。それなのに一抹の不安を感じた。自分の直感を信じるランドルフは反対意見を出そうとするその息を止める。息を吐いたときにはもう別の議題へ移っていた。
「では、魔女に対しての――」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます