四輪
お天気の良い秋の日に、きれいな紅葉を見ながら、お絵描きしましょう。
かわいらしい五人の少女たち。
花びらのように寄り添って、森の中へと走っていく。
「神さまの奇跡を信じている?」
森に住む魔女が彼女たちに尋ねる。
一人目も二人目も、三人目も四人目も。
「信じているわ。いつでも私たちを見守っていてくださるわ」
と、真っ直ぐな目をして、きらきら答えた。
「私はいないと思います。いたとしても、何千何万いくつの命の中から、私だけを見つけてくださるなんて奇跡は信じません」
と、ただ一人だけ。そう言ったその子だけが、後に世界に名を轟かす神絵師になった。
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