ストーカーちゃんをストーカーしてみた
ここなっちゅ
第1話 ストーカーちゃんをつけてみようかな
最近、誰かにつけられている気がする。
こう自分で言うのもなんだけど、私こと
だからストーカーが現れるのも不思議ではないのだが……この子、バレバレなのだ。
以前、私がハンカチをうっかり落とした時なんて、律儀に拾ってきてくれて「あ、あのう……落ちてました、です……ポッ///」って、まじ天使!
え、もはや隠すつもりないの?ってくらいバレバレなのだ。
私なんて、親友に「瑞季の後ろにいつもあの子がつけているけど、これってストーカーじゃない?」って言われるまでストーカーと思えなかった。
おそらく本人はバレていないと思っている……なにそれ、天然カワよっ!!
そういうこともあり、私は最近ストーカーちゃんのことが気になり始めているのだ。
「そうだ!向こうが私をつけているのなら、私があの子をつけてもなんの問題もないようね??」
「いや問題しかないわ!」ベシンッ「あいた」
そう言って私に暴力を振るうのは親友の
「全く、どんな頭をしたらそんなことを思いつくのやら。瑞季はもうちょっと常識っていうものをね……
(最近のみつねちゃんはほんとにうるさいなぁ……あれ?昔からだったかも??)
……ってちゃんと聞いてるの!?」ガクンガクン
「わわわわわ、きいてます、きいてますって!肩を強く揺らさないでぇ、酔ぅ......」
「それじゃ、私の話を聞いて今はどう思ってるか言ってみて!」
「みつねちゃん......」ジッ
「え、え?あ……な、なに、かな///」ドキドキ
「生理来たの?」
「…………」
————シュウウウウウ
え、何?なんか周りの温度が急に冷えてきたのですが……
「こ、このばかーーー!!」
それからみつねちゃんは三日間話を聞いてくれませんでした。レインも全部既読スルーです。
いや、既読すんのかい!!
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