第13話 孤独であったからこそ、会うことができたものとは ?

イエス・キリストは、最後の最後には神が救ってくれると信じていた。だからこそ、ピラト(古代ローマのユダヤ人を担当する責任者。イエスに死刑判決をくだした。)が、イエスに対して「言うことを聞けば許してやる」と言葉をかけても、その誘いを断って磔(はりつけ)を選んだ。

ところが、結局、神は現われなかった。

つまり、イエス・キリストは自殺の道を選んだようなものです。


イエスは、絶望して「神よなぜ私を見捨てたのですか。」と、磔台の上で天に向かって呟いたという。だが、この絶対的な絶望こそが「イエスの魂を天国へ導いた」ということのようだ。


私たちには想像もできないくらい深く強く神を信じ・信頼し・愛していたイエス・キリストは、その深い絶望の故に、肉体の死後、魂は天国へ行くことができた、という(のが聖書)。


家族でさえからも孤独であった高野悦子さんは、学生運動や友人に対する「深い絶望」がトリガー(引き金・きっかけ)となり・磔台となり、自ら自分の肉体機能を停止させた。

肉体の死後、深い深い絶望の果てに、彼女を迎えたものはなんだったのか?

2023年10月4日

V.4.3

平栗雅人

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