第2話 一太の朝

ヂリリリリヂリリリリ

ピッ

「ふわぁ~あ」

一太の起床。

そして扉を開け家族に挨拶する。

急いで朝食を済ませ、学校に行く。一太はM高校に通っている。お隣のS高校とは犬猿の仲だ。S高校はヤンキーが集まる高校である。そんな怖い人たちに相手したくない。

ただ、怖くないヤンキーがM高校にいる。

「いーちた!おはよう!」

鈴木静(すずきしずか)。一太の友達であり、M高校唯一のヤンキーである。

「静!おはよう!」

「ちょっとぉ~!一太~!私にも挨拶しなさいよ!」

吉田乙乃(よしだおとの)。ふたなり世界でもあえて男のアナルを使う逆アナルマスターである。脱童貞済みの可愛い少女だ。

「乙乃もおはよう!」

「おはよう♪」

「ちょっと乙乃、一太にくっつきすぎじゃないか?」

「ハンッ。なーによ静、私と一太がくっつくのがそんなに嫌~??」

「てめぇみてえなヤリチンに一太の大切な処女奪われでもしたら俺がてめぇの処女膜ぶち抜いてやるぜ?」

「やだ~!こわーい!てゆぅか、そんな可愛い顔して、まーたこの子はオレオレ~って、一人称、いい加減"私"に変えなさいよ!」

「別に誰がどんな一人称使ってたっていいだろー??それに俺の顔は可愛くねぇよ!中性的だ!」

「じゃあ美人さん、とでも言っておこうかしら。」

「ま、まぁ、それはちょっと、嬉しいかも、な。」

「あら、素直ね。」

「うるせー!」

こんな感じで交わされる2人の会話をニコニコしながら聞いているのが一太。

一太は2人のことが大好きなのだ。

「ほら2人とも!早くしないと遅れちゃうよ!」

「あっ!待ってくれ一太!」

「あ~ん!待って~!」

こうして一太は朝を迎えた。




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