第9話 卵

 エイリアンは、翌朝も調子が悪くなった。

悪そうに崇に「すまんが、また〝うまい棒の納豆味〟を2.3本買って来てくれ」と頼んだ。

崇も死なれては困るので、コンビニに買いに出た。


 「この調子は妊娠したかもしれん」

「妊娠!オマエ メスだったのか⁈」と崇は驚いた。

エイリアンは、「私達には、オスもメスもない、ある時妊娠して、子供を産むだけだ。栄養を取らなくてはならない‥鰻重を頼む」というと、

「どこまでホントの話なんだよ!鰻重なんて買えない!」と崇も惑わされた。

エイリアン「いや、鰻重は冗談だが、栄養は本当だ」とつけたした。

崇は、渋々栄養のあるものを買いに出ることにした。

出際にエイリアンから「名付け親になってくれ」とたのまれたので、「いいかげんにしろ!ポチでいい!」と言ってドアを閉めた。


1時間後


「帰ったぞ!」と崇が帰ると

エイリアンがもがき苦しんでいる!

「おい!大丈夫か?」とそばによると

「離れてくれ‥」そう言って口から何か出そうとしている。

「うえ〜うえ〜」と唸り

直径50センチの卵を吐いた!

崇は、「なに〜」「口からだすのか?」と驚いた!

エイリアンは、「あ〜スッキリした!」

普通に座った。

崇は、「え!それで終わり?」

エイリアン「普通だぞ、もう20回はやってる」

「アンタ、20人も子供いんのか?」

エイリアン「まあ、おっ孵りかえそうだな!」

卵にヒビが入る。

ミシ、ミシ

「オギャー」とエイリアンの子供がでてきた!

「おー〝ポチ〟よ、よく産まれた!」とエイリアン

崇「ポチにしたのかよ!」と突っ込んだ。

エイリアンは〝ポチ〟を抱き、揺らしながら崇に近づく「ポチ、お父さんでちゅよ〜」

「違うわ!!」と崇は背を向けた。

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