第4話 ソフィア桜花1

 私の名前はソフィア桜花・シュルツ。名前から見てもわかるように、私のルーツは2つある。ひとつはドイツで、もうひとつは日本だ。


 私は小さい頃に身体が弱く、入退院を繰り返す子供だった。そんな私には自然のある暮らしをした方が良いので、お父さんとお母さんは私を連れて日本の地方に住むことになった。


 住んだのは熊のマスコットで有名な熊本県。ここは空気が澄んでいて、美味しい料理がたくさんあるし、何よりも水が美味い!


 ミネラルウォータが蛇口から出てくるのではないかと思うぐらい美味しい水が出てくるのである。


 素晴らしい熊本の地に暮らしていたけど、あるとき、引っ越さないといけなくなった。


 なぜなら、住み人が減って街を続けることができなくなったからだ。


 お父さんに聞くと、むかしは住んでいる人がたくさんいて商店街やデパートが賑わっていたらしい。


 でも、街で暮らす人が少なくなって生活できなくなったんだって。だから、私は小学生になったときに東京へ来たの。


 東京での生活は楽しいけど、熊本での生活は忘れられない。だから、私はお父さん、お母さんに頼んで熊本へ行ってみることにした。


 熊本には行ってみたんだけど、住んでいた頃とは違って人は少なくなってるし、水は海水に汚染され飲めなくなっていて全然楽しくなかった。


 私の好きだった熊本を返してほしい。

 あれっ!これって文句を言うために書くんだっけ?


 とりあえず、熊のマスコットは外国に亡命してました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る