第37話 レインボーシティ

"僕たちは この街を 虹の街 レインボーシティと名付けた。


今は 僕たちしかいないけど いつか......ここに たくさんの 笑顔と人で溢れる 僕たちの希望を名付けた。




このレインボーシティに 拠点をおいて 1ヶ月位か...なんとか 暮らせるようになった......


一応 気をつけているのは 夜は明かりを 外に漏らさないようにと ガソリンの確保 これは やはり偵察に 行く為の足だから 大事だと


リョウさんが言ってた。


僕には ウタ(猪)がいるからいいけど 皆はそれなりに 辛かったみたいで......最近 足ができて ボソッと羨ましかったと リョウさんが言ってたのを聞いて ごめんなさいって心の中で謝った。


後、僕たちは 高さ50mのビル一棟を 住みかにして 夜は交代で見張りについてる......万全を期して 逃走ルートは幾つか確保している。




討伐部隊の件から 油断はできない事を 皆は承知している......


武器も それぞれの階ごとに 隠し設置してある。


何処で 襲われてもいいように......


なんだかんだ言って あの時以来 皆ぐっすり眠れていないのが現状だった......




討伐部隊の件で 僕が倒した 討伐部隊が あの後跡形もなく 消えていた馬も人も......


今日は その件以来 僕と海さんで


見回りを行っていて 今日も二人で行くところだった。


あの討伐部隊は 回収されたんだと思うけど


それから 何かあったわけでもないけど それがまた 不気味で 僕たちの存在に 気づいてるのは確かなのに 何もない事が 僕は怖かった。




皆もそれは 口には出さないけど 思ってるはず......


きっと 何かが起きる そんな不安な状況を なんとか回避できるよう 偵察し 情報を得るために


今日は 敵地の近くまで 行ってみる事になった。


さすがに 僕はちょっと ビビってるけど


海さんがいるから 大丈夫だと思えてる


冷静で 頭が良くて かなり頼りになる 存在だから"


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