第18話 決心
"初日から 感情が大きく 揺れ動き 現実に心がついて いかなくなっていた......今いる場所からなかなか前に 進めなく 立ち止まっていた僕に
小さな瓜坊は 何度も何度も 僕に突進しては 手で押し退けられ それでも 繰り返す......僕が お前の 母親を 殺したと......何度も戦いを挑む
「お前は 強い奴だな......ごめんよ」
立ち上がるしかなかった。
母親を殺しといて ここには 居られない。そんな思いに駈られ 根付いた腰を上げる
一歩一歩 前に進まなければ 何も変える事なんて出来るわけがない......そう言い聞かせ 僕は歩き出した。
結局 殺しといて 食べる事が できなかった 情けない僕に 瓜坊は 何故か着いてくる......きっと いつか仇を とるために 離れず隙を 狙うんだろう。
それでいい...心の中で 呟いた。
ユミさんと 別行動に なってから 二日目
必死で着いてくる 瓜坊と何故か 狩りをする事に、瓜坊の歩調に 合わせながら 川を探す。
僕を 見失わないように 必死に着いてくる そんな姿を見ながら いつかコイツに 殺されても悔いがないように 生きようと 強く心が動かされる。
何時間かかけて ようやく川へ たどり着いた。
昔だったら 川の水なんて 飲もうなんて 思わなかっただろう......両膝を砂利に 押し当て そのまま 顔を川に近づけ ムシャブリ飲んだ!川の水が喉に流れ 胃のなかを 流れるのを感じ 生きてる事を実感した 瞬間だった。これだけで 充分なくらい満たされ 心が落ち着き......ふと、考える。
僕はここで 何を学ぶべきなのかを......ここに来た理由は......狩り...矢を放つ?的に当てれるように なるため?生きるため?本当に それだけなのか......生きるために 生き物を殺して
僕は 頭を川の中に 突っ込み バシャッバシャッ左右に揺らし 頭の中を整理した。
むやみやたらに 生きてる物を 殺す?自分が 上手くなるために?絶対違う!もっと 別の方法があるはず
そして、僕は ある一つの方法で 修行をする事を思い付いた。"
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