暗闇,恐怖
@nogitune2200
暗闇,恐怖
暗闇の中、時計の時を刻む音、水の滴る音、すべてが私の心を抉り、私の恐怖心を増幅させる。
私しかいない家の中、廊下の軋む音が響き渡り、私の恐怖心を煽る。
怖い、怖い、小さい蝋燭の光だけが私の心をいやしてくれる。
この小さい光を見ていると、心をいやしてくれる代わりに悲しさや、孤独を同時に感じさせる。
誰もいないこの小さな部屋で私はひっそりと声を殺し朝を待つ。
誰にも気づかれないよう、気配を消す。
時計の音がさらに大きく聞こえる気がする。
暗闇が深くなり何もかも飲み込んでいくように感じる。
私はこの小さな蝋燭だけが心のよりどころだ。
この蝋燭だけを見つめ、消えないよう見張り、少しでもこの暗闇から逃れるために私はこの蝋燭に身をゆだねる。
いく時が過ぎただろう。
窓から、夜明けを知らせる光が差す
私は今日も恐怖心から逃れられた。いや逃げたといったほうが正しいと思う。
いつか、私は、あの暗闇に飲み込まれるのか時間の問題だ。
いや、飲み込まれたほうがいいのかもしれない。
そのほうが幸せなのかもしれないと、考える。
暗闇,恐怖 @nogitune2200
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