第2章 クラン結成

第14話 再会

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シンヤ・モリタニ

性別:男 種族:人族 年齢:18歳


Lv 80

HP 8000/8000

MP 8000/8000

ATK 8000

DEF 8000

AGI 8000

INT 8000

LUK 測定不能


固有スキル

生殺与奪・神眼・王の権威・魔の領域・守護神・物理攻撃無効・魔法攻撃無効・魔眼・状態異常無効・錬金術・不屈の闘志・金剛・火事場の馬鹿力・脳筋・賢人・魔学・薬学


武技スキル

刀剣術:Lv.MAX

体術 :Lv.MAX

大剣術:Lv.3

剣術 :Lv.3

短剣術:Lv.3

槍術 :Lv.3

斧術 :Lv.3

槌術 :Lv.3

薙刀術:Lv.3

鎌術 :Lv.3

杖術 :Lv.3

盾術 :Lv.3

弓術 :Lv.3


魔法

全属性魔法

火魔法 :Lv.3

水魔法 :Lv.3

土魔法 :Lv.3

風魔法 :Lv.3

氷魔法 :Lv.3

雷魔法 :Lv.3

光魔法 :Lv.3

闇魔法 :Lv.3

無魔法 :Lv.3

空間魔法:Lv.3


称号

異世界からの来訪者・運の女神の加護・逆境に抗いし者・ご都合主義・恐怖を与える者・武神・魔神・魔物キラー・絶望の森の主・統率者・盗賊キラー


装備

黒衣一式(神級)

黒刀ムラクモ(特級)


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ティア

性別:女 種族:獣人(狼人種)年齢:16歳


Lv 60

HP 4500/4500

MP 4500/4500

ATK 4093

DEF 3864

AGI 4215

INT 2789

LUK 4500


固有スキル

獣化・限界突破・紫電・魔の領域・守護神・錬金術・金剛・火事場の馬鹿力・脳筋・賢人・魔学・薬学・???


武技スキル

刀剣術:Lv.MAX

体術 :Lv.MAX


魔法

全属性魔法


装備

黒衣一式(神級)

銀剣オルナ(特級)

銀盾オハン(特級)


称号

獣神の加護・辿り着きし者・傅く者・恋する乙女・従者の心得・武神・魔神・魔物キラー・主の右腕・副官の威厳・統率者・盗賊キラー


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サラ

性別:女 種族:エルフ 年齢:17歳


Lv 50

HP 3000/3000

MP 3000/3000

ATK 2789

DEF 2361

AGI 2542

INT 3000

LUK 3000


固有スキル

精霊信仰・言霊・百発百中・魔の領域・守護神・錬金術・金剛・火事場の馬鹿力・脳筋・賢人・魔学・薬学・???


武技スキル

刀剣術:Lv.MAX

体術 :Lv.MAX


魔法

全属性魔法


装備

黒衣一式(神級)

金弓ピナカ(特級)

金剣クリューサー(特級)


称号

豊穣神の加護・精霊に愛されし者・傅く者・恋する乙女・従者の心得・武神・魔神・魔物キラー・盗賊キラー


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カグヤ

性別:女 種族:鬼人族 年齢:24歳


Lv 45

HP 2222/2222

MP 2222/2222

ATK 2798

DEF 2653

AGI 2438

INT 2100

LUK 3000


固有スキル

鬼神化・精神統一・背水の陣・金剛・火事場の馬鹿力・脳筋・賢人・魔学・薬学・???


武技スキル

刀剣術:Lv.MAX

体術 :Lv.MAX


魔法

全属性魔法


装備

黒衣一式(神級)

朱の大太刀ハバキリ(上級)

朱の小太刀イクタチ(上級)


称号

闘神の加護・巡り会いし者・傅く者・恋する乙女・従者の心得・武神・魔神・魔物キラー


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ノエ

性別:女 種族:ドワーフ 年齢:18歳


Lv 40

HP 3000/3000

MP 3000/3000

ATK 2657

DEF 4000

AGI 2132

INT 1984

LUK 3000


固有スキル

鍛治・鈍重・一撃必殺・金剛・火事場の馬鹿力・脳筋・賢人・魔学・薬学・???


武技スキル

刀剣術:Lv.MAX

体術 :Lv.MAX


魔法

全属性魔法


装備

黒衣一式(神級)

銅鎚ミョルニル(上級)


称号

地母神の加護・囲われる者・装備の才・素材の才・鉱石の才・傅く者・恋する乙女・従者の心得・武神・魔神・魔物キラー


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賢人

魔法を使用する際の消費MPを軽減する。また、MPの回復速度UP。


魔学

魔法の威力を増大する。また、相手から受ける魔法のダメージを軽減する。


薬学

薬に対する知識の吸収速度UP。また、錬金術を使用した際の薬の調合成功率UP。


統率者

配下を率いる素質のある者に与えられる称号。仲間を得やすくなる。また、不特定多数の者からの信頼度UP。


盗賊キラー

盗賊に対して与えるダメージの増加・受けるダメージの軽減


副官の威厳

仲間・組織の中で首領の次に信頼されている者に与えられる称号。配下を得やすくなる。また、配下からの信頼度UP。


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あれから2週間が経った。絶望の森の奥深くのホームへと戻った俺達はそれぞれの事情の共有を終えるとすぐにレベル上げへと移っていった。今回、特に育成したかったのはこの中で新人のカグヤとノエだ。俺も教官として加わるが主な指導役は先輩であるティアとサラに任せ、俺は今後もし仲間が増えた時用にとスキル集めを頑張った。その甲斐あってか、今まで持っていなかったスキルを手に入れることができ、みんなのレベルも大幅に上がっていた。


「さて、そろそろ、ここを出るぞ」


「そうですか………」


「そんなに悲しい顔をするな、ティア」


「そうですわ。何も二度と戻ってこないというわけではないですのよ?」


「ア、アタシは主様の考えに賛成だな!………っていうか、ティアさんの指導から逃れたいのが本音なんだけどね」


「ティア、怖い」


「な、そうだよな?やっぱり、この気持ちを分かってくれるのはノエだけだよ……ティアさん、普段はとても優しいのになんで教官モードになるとあんなに豹変するんだろ」


「カグヤ、何か言いましたか?」


「ひっ、い、いえ何も!!………っていうか、ノエはなんでセーフなんだよ!納得いかねぇ」


「おい、お前ら。準備はいいか?転移でフリーダムの門の前に移動するぞ」




――――――――――――――――――――



「結構並んでるな」


それぞれ転移で門の前に移動した俺達は長い列を作っている者達の最後尾に並んだ。その際、急に現れた俺達にみな驚いていたみたいだったが、特にこちらに絡んでくることもなく、しかし完全に興味をなくすこともなく、チラチラと視線を送ってきていた。このまま長い時間をこの状況で過ごすことになるのかとため息をつきそうになったが、やはり俺は運が良いらしい。ちょうど良い暇つぶしが向こうから、やってきた。


「あ〜〜!あなたはあの時の!」


「いきなり、どうしたんだい、シンディー?そんなに叫ん……で」


フリーダムを初めて訪れる3日前、絶望の森の入り口付近で助けを求めてきた迂闊な冒険者(笑)の集団である。普段なら、こんな奴らに使ってやる時間など1秒たりともないが、今は何もやることがなく、暇である。仕方がないから、少しぐらいなら付き合ってやってもいいだろう。


「ずっと探していたのよ!あなた達を!」


「それはご苦労なこった。で、よくあの後、生き残れたな?無事………ではないみたいだが」


迂闊な冒険者改めウカツ君達は5人それぞれが片腕を失っていたり、片足がなかったり、目に包帯をしていたりと散々であった。


「よくも他人事のようにそんな口が聞けるわね!あの後、私達が一体、どうなったか知りもしない癖に!」


「確かに知らないな。別に知りたいとも思わないが」


「何よ、その態度!元はと言えば、あんたが助けてくれないから、こうなったんじゃない!!」


「シンディー、それは!」


「はい、ウカツ君、気付いて止めようとしたみたいだが、もう遅い。彼女はもう言ってしまったんだ」


「な、何なのよ!私が何かいけないことでも言った?」


「いけないことではなく、見当違いなことを言ったんだ」


「は?」


「まず、冒険者は自己責任な職業だろ?常に死と隣り合わせ。ちゃんと強くならないとその日の宿代すら、まともに稼げない。だから、みんな普段から情報収集を怠らないし、自身のレベルアップにも余念がない………ところが稀に自分の力を過信して、周りが見えなくなり、本来無謀なはずの挑戦をしたり、地位・名声・富を欲するがあまり焦って、自分には釣り合わない依頼を無理に受けたりする者が出てくる。それで結果、重大な怪我を負うか、最悪の場合、命を落とすことだってありえる。それを俗になんて言うか知ってるか?………自業自得、だ」


「……………」


「そして、それすらも全て承知の上で行って、それでも危ない目に遭いそうになる者がいる。そんな時に仕方がないと諦められるほど、人間は上手くできちゃいない。防衛本能が勝手に働いて、生きたいと思ってしまうんだ。どこかで奇跡を願ってしまうんだ。普段は神様を信じていない者ですら、咄嗟に天を見上げ、神に祈ってしまうんだ。だが、現実は非情だ。そうそうそんなに都合の良いことなんて起こりはしない。やっぱり、神様なんていないんだ。奇跡なんて願ったって無駄なんだ………そう最後に思った時、突如目の前に誰かが現れたのなら…………もしかしたら、それが赤子であっても救世主と思ってしまうかもしれない。それほどの極限状態。人は勝手に期待して、それが絶対叶うものだと錯覚してしまう。こんな状態のこのタイミングで現れたのなら、きっと助けてくれるに違いないと。しかし、それが叶わなかった時、手のひらを返したようにその者はこう思うはずだ。裏切られた……と。勝手に期待して、勝手に失望して、勝手に恨む。これを俗になんて言うか知ってるか?…………自分勝手、だ」


「…………さい」


「そして、その気持ちを関係ない第三者にぶつける行為を俗になんて言うか知ってるか?………八つ当たり、だ」


「…………るさい」


「……さて、お前ら、ちゃんと聞いてたか?間違ってもこんな奴らにならないよう、普段からレベル上げと戦闘はしっかりしような?」


「「「「はい!!!!」」」」


「うるさい!うるさい!うるさい!」


「ん?」


「黙って聞いてれば、何なのよ!偉そうなことを言って!何様なのよ!!」


「いや、お前じゃなくて、仲間達に言ってやったんだが?こんな迂闊バカになるなよと。あれ?もしかして、お前、自分に言われてると思ったの?ぷっ、自意識過剰も甚だしいな。ダッセー…………てか、何勝手に盗み聞きしてんだよ。受講料、払えよ」


「あんた、殺す!絶対に許さない!ファイアーボール!」


そう言ってヒステリックは俺に魔法を放ってきた。もちろん、本当に殺す気で。こんなことで取り乱すようであれば、仮に絶望の森に行ってなかったとしてもいずれはどこかでポックリと逝っていたかもしれない。どんなことが起ころうとも常に冷静に。これも冒険者としての鉄則である。


「はい、やったね?覚悟しろよ?」


俺はどういった方法でヒステリックをあの世へと送ってやろうか考えた。別にこいつらに対しては何の感情もない為、苦しまずに殺してやるのがいいのだろうが、そんな方法を考えてやるほどの義理も利益もない。しかし、向こうが力で訴えかけてきたのなら、こちらも同じだけの力で応えなければフェアとは言えないのだ。


「ま、順当にいって、この方法かな………ん?一体、何のつもりかな、ウカツ君達」


ヒステリックを守るように俺の前に立ち塞がるウカツ君達。皆、剣や杖をこちらに向けている。


「その節は大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。そして、この後の僕達のな行動をお許し下さい。この件は全てリーダーである僕の力不足が原因です。分かっていました。僕達のレベルではあそこに通用するはずがないことも、このままの状態で会ってしまえば、シンディーがあなた達に八つ当たりしてしまうことも………。でも、僕達はあの森へと行くしかなかった。そこで魔物を倒して、強くなって、ランクも上げて、お金を沢山稼いで有名になって、貴族の後ろ盾を得て…………それもこれも故郷に巣食うあの悪魔に立ち向かう為です!…でも、結果は惨敗。勢いで乗り込んだはいいものの入り口付近のゴブリンすら倒せない始末。これは完全な自業自得です。そして、今日までシンディーを説得しなかったのは僕の決断にみんなを巻き込んでしまったそんな罪悪感からと感情の矛先がないと彼女が潰れてしまうんじゃないかと思い、あなた達に的になってもらおうと思ったからです」


「理想を叶えるには力がいる」


「そんなことは分かっています!ただ、このままいったら、故郷のみんなやシンディー達が可哀想で」


「この世は常に理不尽」


「そんなことは」


「いいや、お前は分かってない。お前、まさか、自分達だけが不幸で可哀想だとでも思っているのか?笑わせるな。お前の知らないところで今、この瞬間も世の理不尽という暴力に曝されている者などごまんといるわ。本当にお前が不幸で理不尽でどうしようもないのなら、その歳までなぜ生きてこれた?生まれてから、何年かは知らないが少なくても幸せな時間はきっとあったはずだ。だが、今のお前にはそれが見えていない。今、不幸だから、それまでが全て不幸だったと思い込んでしまっているんだ。それこそ、みんなが可哀想だ。周りを見てみろ。昔の記憶を忘れてしまっている者がいるか?きっといないはずだ。少しの希望もないまま、今というこの時間を過ごせる人間などいない。今だけでなく、過去も振り返ってみろ」


「……………」


「時間切れだ。そろそろ殺るとしよう」


「な、何でよ!許してくれるんじゃないの?」


「お前はどこまでおめでたい脳味噌をしているんだ?それとこれとは話が別だ。あと、その台詞はお前が言える立場じゃないからな?」


「シンディー、これ以上恥をかかせないでくれ。彼は本気だよ…………だから、僕達も全力で迎え撃つ!!」



その後のことは特に話す必要のないことだ。ただ、俺達のやり取りを見ていた者達が一斉に順番を譲り、早目に門を潜らせてくれたのはラッキーだった。





この街を訪れた吟遊詩人はある一つの話を手に入れて、他の場所へと移っていくという。


曰く、フリーダムという街の門の側には何が起きても腐らず、倒れず、傷つかない不思議な5本の墓標があると。

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