セカイ・ヤマダが有能過ぎて転生した私が苦労している

第1話

　私の名前は山田世界。

　どこにでもいる実家暮らし家族からお荷物扱いを受けてる普通に不幸なOL３２歳独身よ。

　ある日、漫画を読んでいたら推しが死んでしまい、私はそのショックで死んでしまった。

　推しが死んだことによるショック死である。

　初めて死んだから知らなかったけど死ぬと目の前に女神が現れるらしい。

「山田世界さん、貴女を新たな世界へと導きます」

「女神様、私より推しを生き返らせてください」

「それは作者という別の神様の仕事だから無理よ。なんのジョブに就きたいですか？」

「ジョブ？　仕事？　えー事務職でお願いします」

「あのそういうのじゃなくて貴女、ドラクエとかＦＦやったことないの？　テイルズでも良いわよ」

「あー私、ＲＰＧは苦手でノベルゲーとかアドベンチャーしかやってないですね」

「アドベンチャーだってファンタジーあるでしょ？」

「私推理系が好きで逆転裁判とかダンガンロンパとか、あれ系ばっかすよ」

「うーん。まあ、仕方ない。ランダムで選ぶわね。どこに行っても私を怨まないでね」

　女神様が謎のボタンを押すとブラウン管テレビが現れ、格闘ゲームの選択画面みたいなのが映るとランダムが始まった。

　キャラクターとバトルステージを選ぶノリで私の第二の人生が始まるらしい。