玲と薫 らいとばーじょん
ひぐらし なく
第1話 二人で
「なあ、玲、見せてよ」
薫がある日真面目な顔で頼んだ。
「いいけど、見るだけで済む?
「うん、見ながらひとりでするから」
「そんなのつまんない、ちゃんとしてくれるんなら、見せてあげるけど」
薫が絶句するのがわかった。
「ちゃんとって、その」
「うんエッチ」
俺たち兄妹だけど、いいのか。
「ちゃんとゴムしてくれるなら、いいよ」
「する。するから」
玲と薫は二卵性双生児だ。うまれたときから裸でコロコロ遊びまわっていたが、さすがに中学生になったことし、親が部屋を分けてくれた。
今まで寝たふりをしながら、布団の中で手を動かしていたのは知っている。
部屋が分かれてからは、風呂とか着替えの時にこっそりのぞいていた。
ランドリーバスケットに入れておいた下着を使って、何かしているのも気がついていた。
最近自分の身体がいやらしくなったと玲は思う。それやこれやで、薫はいい加減我慢ができなくなったのだろう。
「私もやりたいなって思ってたんだ、それなら薫が一番安心じゃない。いつでも好きなときにできるしさ」
「お前、やったことあるのか」
「まさか処女だよ、変な奴とするのは嫌だもの。薫なら一人エッチの延長だし、あとくされもくそもないじゃない」
「お前すごいこと言うな」
「そう? みんなそうだよ」
「シャワー浴びてくるから、コンドーム取ってきてね」
薫が困惑した顔をした。
「持ってないよ。買ってくるのか」
「ったく、もう。母さんたちの寝室にあるから。ベッドの頭のところに」
「なんで知ってんの」
「覘いたから、やってるところ」
「え、いつ、俺も見たかった」
「小学生のころかな、薫はちんこ握りながら爆睡してた」
同い年だけれどどう見ても玲の方が姉さんだ。
「頼んだね、薫のためにきれいにしてくるから」
玲はタオルを取り出すと風呂場に行った。と思ったら戻って来て言った。
「どうせうまくつけれないから、二、三個持ってきてね」
「俺もシャワー浴びてくる、玲と初めてするのにちんカスついていたら舐めてくれないだろ」
「抜いたりしなくていいよ、すぐいっても構わないから」
バレバレだ、入り口で出たりしたら恥ずかしいという気持ちから一つぐらいぬいて置こうと思ったのだった。
「まず口でしてあげる、結構練習したんだ」
「誰で?」
「バナナとウインナー」
想像しただけで薫は暴発しそうになった。
「まず見せてよ」
「ん、いいよ」
玲はベッドに横たわると脚を大きく広げた。
「触るよ」
薫の声が上ずっている。
「ん、いちいち断らなくていいから、好きにして」
「どう、なんかおかしい?」
「わかんないけど、なかはきれいだな」
「膜は」
「わからないよ」
そうだろうと思う、玲も自分で何回か触ってみたことがあるけど、よく分からなかった。さすがに自分で指を入れてみるのは怖かった。
「きゃあ」
腰に電流が走った。クリトリスを触られたのだ。これも自分で触ったこともあるけれど人に触られるのは感覚が違う。
「そっか、感じるんだ」
「うん、びっくりした」
「薫のも見せて」
「え、こんなに大きいの」
何回か見たことのあるそれよりはるかに大きくなっている。
「先っちょがまだ完全には出ていない」
皮をかぶっているという話を友達から聞いたことがある。
「むいてみていい」
「いいよ俺がやる」
薫は皮を引っ張ると、亀の頭のようなものがむき出しになり、もう一回り大きくなった。
おっきい、現実のものを目の当たりにして、玲の背中に少しばかり怯えが走った。
「舐めてあげる出してもいいからね」
口を大きく開けてそれでやっと咥えることができた。手で握ると玲の手のひらよりはるかに長く太い。
咥えたまま
頭を数回前後したら、いきなり薫の頭をつかまれた。
「ヴぁ」
玲は薫を突き飛ばすように押しのけると洗面所に走った。吐きそうだったが何とか抑えることができた。
「ばかあ、いきなりだすな」
「ごめん、でもほら気持ちよかったから」
「私も気持ちよくなりたい」
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