鰯雲(いわしぐも)三秋
一両だけの列車野を分け鰯雲
いちりょうだけのれっしゃのをわけいわしぐも
一両だけで走る列車を単行列車という。
列を成していないのに列車とは?という疑問はさておき…
広い野原を行く列車のイメージはひとりぼっちだけれど、自由。
レールの上しか走れないという不自由はあるにせよ…
人に置き換えれば
孤独だけれど、自由。
空気のある地球上でしか生きられないという不自由はあるにせよ…
雪に覆われた野を走るときは
眠れる生命力の中を行く
花咲く野を走るときは
芽生えの生命力の中を行く
そして
涼風が吹き通い始める季節には
秋の色に染まった野を走る
果てしない鰯雲の
静かににぎわう空を目指すかのように
https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16817330650521631698
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます