第7話 小説

私とRくんの生活は2~3週間続いた。

その間もかおるは中でフラバを繰り返し、花が常にそばにいなければ生活出来なくなっていた。


「今日は何してたのきょーちゃん」

あたしとこいつもだいぶ仲良くなったものだ。

あたしの事をきょーちゃんと呼んで馴れ馴れしく話しかけてくる。

でも悪い気はしなかった。

こいつはあたしのことを否定しない。

馬鹿みたいな言い合いをして「ふざけんなよ」とか話し合うことも多かった。

「小説書いてた」

「へー!!読みてぇ!!」

思考が停止した。

あたしの小説を読ませたやつは一人もいない。

昔書いてた小説もだ。

それを読ませる?ないな笑

そう思って言った。

「嫌に決まってんだろ」

「いいじゃんか、笑わねぇし」

「笑うかもしれねぇだろ」

「絶対笑わない」

真剣に言ってきやがる。

まぁいいか。所詮趣味だ。

「こんな感じ」

あたしは写真を撮って送った。

正直に言おう。

ビビっていた。人に読ませたことも無い作品。

好きなだけで上手いわけでもない作品。

こんな駄作を読ませて何を言われるのか。

「お前すげぇな」

一言Rくんはいった

「この最初の入りとか最高だよ、すげぇ面白い」

「俺達にはさ、お前たちのことを理解できないことの方が多いんだよ。それを文章化出来るのがすげぇんだよ」

褒められた。

なんだか嬉しかったのは秘密の話だ。

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