第31話 平和はおかしい?

うーん.....。

俺こと鈴木康輔は頭を悩ませていた。

え?この言い方がキモいって?

んなこと自分に言われなくてもわかっとるわ!

.....話を戻すと、平和すぎんだよ最近。

俺の無慈悲体質は異常なものなはずなのに、2日間もの間、何も起きていないのが、不思議でならないんだ....。

え?これからものすごい無慈悲が起きるんじゃないかって?

............縁起でもないこと言うなよ....まぁ、んなことは起こらな...。

....すまん、これフラグって言うんだったな........。


※康輔は物心ついた時から、一級フラグ建築士、一級フラグ回収士の資格を持ってます。


「何、考え事してるの?」

萌音が声をかけてきた。

「ああ、気にしないでくれ。平和すぎるのが、少し疑問に思ってな」

「平和なのはいいことじゃないの?」

「ああ、その通りなんだけどな。だけど、俺の性格上、疑り深いんだ。気にしないでおいてくれ」

「ほんと...こうにぃってなんか色んな個性持ってるよねぇ」

「?」

俺に....個性?勉強しかないと思うんだが.........。

「だって、まず勉強バカでしょ?」

「がは...」

「こうにぃ⁉︎」

妹から勉強バカと言われると響くものがあるな.....。


可視化康輔HP

現在 1 / 10


「な、なんでもない。ちょ、ちょっと心臓が反抗期なだけだ....」

「雑ぅ...」


閑話休題


「さっき言った通り、勉強バカで。それに一級フラグの建築士と回収士の資格を両方持ってるし.......それに、朝弱いかと思えば、強いし。意外に損得勘定で動くかと思えば、情に厚いし...」

「まぁ....個性.........ナノカ?」

「立派な個性だよ!」

でもなぁ....氷華や、リンに比べたらすげぇ霞む個性なんだけど....。

まぁ、俺は俺。よそはよそ......か。


「2人とも。そろそろ遅いんだし寝ましょう?特に康輔!あんたは能力祭が私と同じで控えているんだから早く寝なさい。体調崩したら大変なんだから」

「....なんで保護者面なんだ....」

しかし、りんの言っていることは正論に違いないので、俺は寝ることにした。


え?勉強しないのかって?

んなもん、寝ながらすればいいだろ。

寝ながら勉強するのなんて常識中の常識だろ?

なんで、心の俺が引いてるんだ.....。


能力者選抜式高校祭まで、残り2日

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る