シアの怪談話
花園眠莉
一話目
お初にお目にかかります、シアと申します。ここでは実体験をもとに少しだけ怖い話を語らせていただきます。
これは、私の友人が学生の時に体験したお話です。私の友人は幼い頃から犬を三匹飼っているそうです。一匹が雄で二匹が雌。友人は二度引っ越していて、ずっと一緒にいるのですが雄の犬がどうやら今までしなかった行動をするらしいんです。それは家族が入浴する時らしく、家族が風呂場に向かうと必ずついてくるんです。必ず、絶対に。そして、家族が風呂へ入ると、家族に背を向けてじっと座っているんです。風呂から出てくるまでちゃんと、ずっといるんです。
その話を聞いて私は、失礼なのは理解した上で事故物件なのかと聞いてしまいました。すると友人は笑いながらそうだよと答えました。友人の家は事故物件だったんです。ただ、話を聞くと高齢のおじいさんが病死しただけだったんです。だけだったと言っても人の死を決して軽んじているわけでは無いです。事件が無いという点に驚いたんです。
未練があっても生きた人にあまり害のない、敵意のない霊になると思うんです。しかし、犬が主人を守るような姿勢を必ず取る所を見ると敵意のない霊では無いような気がします。
あ、言い忘れていましたが友人曰く風呂の窓には手形があるそうです。比べて分かったらしいのですがくっきりと男の人だとわかる手形だそうです。犬や赤ちゃんは霊感があると聞いたことがありますが本当なのでしょうか。
本日はこのあたりで終わりにしましょうか。怪談を話すと霊が寄ってくると聞いたので敵意のある霊が貴方のそばにいないことを願っています。
以上、語りのシアでございました。
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