第91話 実家でナイト🎍5(夢の世界へ)
「母ちゃん、どこへ行くんだよ!⊙﹏⊙∥」
「いいから、黙ってこのエレベータにお乗りよ(^_-)-☆」
確かうちのホテルは、地下1階しかなかったはずなんだけどなあ~
地下も改修して、何か変なもの☠️作ったんじゃないのか?
怪しいもの👻だったら、やだなあ~ヾ(≧へ≦)〃
「ソージどうしたの?そんなにくっ付いて…………うふっ……ゎぁ🥰」
“だって怖いんだもん🩻”なーんて言えないけど、ベルならきっと助けてくれるし……
「う、うん……エレベータは、……狭いからな~~~>_<~~」
「さあ、着いたよ!お正月から新装開店🎯するんだ……総司達が最初のお客さんだよ!」
エレベータの扉が開いた。一歩踏み出し、エレベータの扉が閉まると、まったくの暗闇の世界がそこにあった。
「ベルー、何も見えないよ~😫」
「ソージ大丈夫だよ……🫱🏼🫲🏻ギュ!」
ベルの手が強く握ってくれている。僕は、もう抱き着いてしまいたいくらい怖い……
「まっーたく総司は臆病だね……いいから床を見てごらん!」
「ソージ、床だよ、何か光ってるよ……😯」
僕は、そーっと目を開けて床を見た。そこには薄ぼんやりと何かが光っていた⭐。まるで僕達が進む道を照らしているようだった。
「ここを歩くのよ!」
「ソージ、しっかり掴まって!」
ベルにしがみ付きながら、僕らはその光を頼りに進んだ。そして、いつしか薄いカーテンのようなものが垂れ下がっている入り口の前に着いた。
「さあ、この中にお入り」
僕とベルは、静かにそのカーテンを潜った。
次の瞬間、目の前が………
「ソ・ウ・ジ…………ここ、どこ?(⊙_⊙)?……あたし、飛んでる?」
ベルは、上を見上げて、さっきよりも強く僕の手を握った。
「こ、これは……!……宇宙?か🪐☄️🌙\(〇_o)/」
「宇宙?……ソージ星の世界だよ……また別の異世界に来たの?😲」
ベルは、体も僕に寄せて来た。そして僕の腕にしがみ付いて、息を呑んだ。
「どうだい!これが、うちのホテルが今度売り出す
“パーフェクトプラネタリウム”その名も『銀河の異世界🌠』だよ!👈(⌒▽⌒)👉」
誇らしい母ちゃんの顔は良く見えないけど、満天の星空🌟が広がり、壁や床まで星でいっぱいになってる。いや、星というより宇宙空間の奥深さが分かるんだ。
まるで、僕らが無限の宇宙空間の真ん中に放り出されてみたいに感じる。
そっか、こんなに空間を演出するのに、高い天井が必要だったんだ。まかさ、地下を吹き抜けにして、天空に見せるなんて………
僕達は、中央の席に座った。リクライニングだけど自動で上下左右の稼働も可能だというんだ。
おまけに、このシートはダブルになっていて、2人で並んで座れるんだ。
「どうだい?カップルシートの座り心地は?」
確かに僕はベルの手を放さなくても余裕で座れる。というか、座ったままで、ベルにくっ付いて居られる。星空もきれいで落ち着くけど、ベルの傍に居られるので落ち着くんじゃないかと思った。
静かなBGMが流れ出した🎶。
…………一切のアナウンスは無かった。
………………………ただ、星の動きと、宇宙の物語が見えた!
時々、ベルの手に力が入るのが分かった🧑🏻❤️👩🏻。
目の前で、繰り広げられる濃紺の夜空に幾千万と光かがやく星の瞬きを、僕はベルの鼓動と吐息と手の感触で100万倍の感性で受け止めたような気がした。
僕は、ただベルの傍が良かったんだ。
ベルは、こんな僕を頼ってくれていたんだ。
ゆっくり流れる時間は、僕とベルの進むべき時間を平らにしてくれているような気がした。
プラネタリウムは終わった………
ベルは、優しそうな笑顔のまま、眠りに落ちていた😴。
母ちゃんが、小声で僕にささやいた……「そのまま、部屋に……」と。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
抱きかかえたベルを静かにベッド🛏️に降ろした。
いつの間にか母ちゃんは居なくなっていた。
今日は、僕がソファー🛋️かなと、思ってベルから離れようとすると、ベルの手が僕をしっかり捕まえていた。
握った手が、離れない。
そう言えば、プラネタリウムが始まった時から、ベルは僕の手を握ったままだった。
「……まあ、いいか……」
僕は、ベルの手を握ったまま、横になった。
そう言えば母ちゃんが、
『寝る時は帯を緩めるんだよ!そうしないと窮屈で具合が悪くなるからね』
と、言ってたな。
僕は、自分の浴衣の帯を緩め、ベルのも少し緩めた。
どうせ、寝相が悪いんだから、また浴衣👘がはだけてしまうんだろうな~
そんなことを考えながら帯を緩めていると、不意にベルが向きを変えた。僕の手を握ったままので、動くのは足の方だ。
乱れた浴衣を直してやろうと思い体を少し起こして、ベルの方を向いた時、僕は一瞬息が止まるかと思った。
「あー、きっと母ちゃんが変ことを吹き込んだ……いつものベルなら平気なんだけど……まったく余計なことを……」
慌てて僕は、毛布と掛布団を引っ張って、ベルの体をその中にしまい込んだ。手を握ったままなので、もちろん僕も布団の中に入る。
でも、できれば、僕だけ布団から抜け出したいところだが………
ベルの横顔は、あまりにも気持ち良さそうだ。何もないこの日常にまったく満足しているようだ。
気持ち良さそうな寝息が、僕を眠りに落としていった。
「う、うーん……すーー」
ベルの寝返りか?……。
…………………………僕は夢うつつの中で、心地よい感覚に触れ、安らかな眠りに落ちた(∪.∪ )…zzz。
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