第6話 偉人の伝記
旧トラルティアにレイスト一族三代宗家・ティアムル家の外戚ヴァルシュタイン家の三男として誕生した、ライテス・ヴァルシュタインは、幼少から世界史・神話・魔法・錬金術・科学技術に興味を示し、七歳にして通っていた騎士学校の図書館の蔵書を、読破していたという。
それができたのは、人間族、エルフ、
後に、彼が語るところでは「
ゆえに、学べば学ぶだけ、鍛えれば鍛えるだけ賢く強くなれるということ。
しかし、なぜそうできないのならばともかく、しようとしないのか・・・もったいない話である。」
若輩の身で、騎士学校を卒業・任官し、当時王太子だったユーフェル王と共に、世界中を遊学し、その傍ら趣味で錬金術の研究を始め、専門ではなかった科学の知識をこれで補完しつつ当時まだ未開の土地だった邪馬台国に文明をもたらし、キティルハルムの王立図書館で、古代文明を滅ぼした「超魔王ガルアレート」に興味を抱き、研究を始める。
旧ウズドガルド王家の政治的テロにより、許婚のエリアエル王女が誘拐される。
独力により、迅速に事態を解決し、結婚。
以後、ライテスと名乗り、彼の子孫は「ライテス家」と称される。
新婚旅行に、キティルハルムに再び訪れる。
このことから、彼は大変な獣人好きとされる。
ことに、当時王位にあった「ノワール二世」やその娘である学者たちと、親交があり、これにより多くの考古学知識や科学知識を交換している。
ただ、男女の関係を噂されることもあったが、彼自身は「恋愛潔癖症」であり、同様の性癖を持つ妻意外には恋愛感情を抱かなかったとされる。
当人曰く「私は、絶食系である。」とのこと。
ライテスは、当時の王立図書館や
母国の王に「科学長官」「考古長官」の地位を与えられるも、満足はしていなかった。
理由は、
すでに、騎士として精鋭の
自分の研究成果・発明は、趣味・国民の生活の向上のためであり、それだけで多額の特許を得て、余計な名声を嫌ったものだった。
やがて、ラムンセン南端に埋まっていた「神話の時代」の宇宙戦艦を発掘調査の際、材質となる「アルミニウム」の存在を知り、この頃に統合されたトラルティール・旧ウズドガルド領に一角からボーキサイト鉱山を発見。鉱山都市アルミニアが建造され、統合費用は帳消しとなった。
ライテス初の「資源開発」である。
軍師としての才能を発揮。
超魔王軍と戦う、「連合軍総参謀」に王たちに任命され、発掘戦艦ホープメイカーをもってして戦闘。
娘、「
これを記念して、世界の名を「惑星リシテアール」すなわち、「ライテスの星」とし、彼は初代世界王に任命されるも、固辞し、「国連事務総長」に就任している。
「すごい人だわ・・・」
私は、ひたすら感動した。
ただ・・・
「無欲無双だわ・・・」
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