生くればこそ飲めぬワインを名月




 生くればこそ飲めぬワインを名月



 十五夜を詠んだ俳句です。少しシーズンから遅れての掲載となりました。


 うちは親も僕も下戸なのですが、何故か貰ったりしてお酒が増えてしまうことがあります。自宅の台所には古いワインやビールがいくつか放置してあるのですが、今年は流石に目について、せっかく十五夜だし、ということで飲んでみることにしました。

 まあ、美味しくはなかったです。下戸なので。ですが、月を肴に無理をして飲んでやりましたよ。そういった気まぐれのチャレンジや苦味も生きればこそだな、と、月を見て染みじみと思った次第です。破調で申し訳ない。


 季語は「名月」です。

 観念多めです。創作論では観念は避けるべしと書いたのですが、観念を俳句に昇華するのもまた俳句かもしれないな、とチャレンジしてみました。それもこれも生きればこそです。



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