第7話どんぐりや泥流ぷかり旅路かな

 どんぐりや泥流ぷかり旅路かな



 秋の季語:どんぐり


行楽日和ともいえるお天気は、何か予定がなくても、

どこかへ出かけたくなるかもしれません。

嵐の日ほど出かけるのだと、

出かける天邪鬼もちらほらいるでしょうか。


1日中、雨が降り続いた日がありました。

近所の川は泥色に染まり、流れも速かったです。

水かさが増してはいましたが、

避難勧告が出るほどではありませんでした。


どんぐりは、人、動物、虫たちの食料にもなりますが、

ドングリの中身は、種子としての働きを持ちます。

ころころころころ転がって、どこかで芽吹き、

大樹へと育つ可能性もあります。


どこで成長したいでしょうか。


どんぐりには決められません。

人の手が、動物が、風が、水が、

どんぐりをどこかへ運んでいきます。


想いもかけず、川の流れに乗って、

どこかへ行くどんぐりもいるかもしれませんね。




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