第6話秋風におされるままに終着所

 秋風におされるままに終着所



 秋の季語:秋風


お天気が良いとどこかへ行きたくなるでしょうか。

秋風は、秋のはじまりに吹く風と、

秋の終わりに吹く風とずいぶん空気が違いますね。


休日、近所を散歩するのですが、秋になると、

急に歩行距離が延びます。


曼殊沙華を見つけたり、川で泳ぐ鴨を見たり、

茂みの中で鳴く秋の虫に耳をすませたり。


なんとなく体が歩く感じて、あちこち歩きたくなります。

同じように、歩く方たちにであいます。

どこに行くのでしょう。

リュックを背負った夫婦での散歩。

もしかしたら、ハイキングかもしれません。


自転車に乗った親子連れにも出会います。

犬を連れて歩く人にも出会います。

春夏秋冬通して、変わらない時間に出会う人もいます。


みんなそれぞれ秋を楽しんでいます。


どこから来たのかどこまで行くのか。

わからないこともあります。

いつもと同じ場所であっても、風景が違うでしょう。

いつもと違う場所であっても、風景が違うでしょう。


どちらも楽しめそうですね。


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