第8話

 ドットとミナが加わった事で迷宮攻略が楽になった。

 パーティも剣聖の一団『極光の刃オーラブレード』として名が売れ始めてきた。


 そんな俺達に指名依頼が来た。


 相手はドボル商会。

 偶然だとは思う。

 下働きの人間の名など覚えているとは思えない。


 それに依頼人は商会の支店長のボルボという男。


 ドボル本人ではない。

 親戚のような面構えではあるが。


 依頼内容は四迷宮のひとつ『嘆きの洞穴』の十二階層に出現するデッドリースコーピオンの尾の採取。


 それなりに実力のあるパーティなら難しく無い依頼。普通のクエストでも可笑しくない。


 なら、なぜそんな依頼をわざわざ指名で依頼するのかといえばパイプ作り。

 高ランクパーティになれば迷宮内の貴重品を手に入れてくることも多い、その時仲介役になれば商会としても利益になる。

 つまり将来有望なパーティへの先行投資みたいなものだ。


 俺個人としては相手がドボル商会ということで思うところもあるが、パーティとして見れば悪い話では無い、成功すれば他の商会からも声が掛かる可能性だってあるからだ。


 それは他のメンバーも同じだったようだで俺以外の三人は依頼を引き受ける事に前向きだった。

 俺は保留とし、意見の多い方に従うと宣言していたので。

 パーティの総意としてクエストを受諾した。


 



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続きを書くモチベーションにも繋がりますので

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